22日に開催されたソフトバンクモバイルの新製品発表会で、「Windows Mobile 6 Standard Edition日本語版」および「同Profefsional Edition日本語版」を搭載したスマートフォンが発表された。「X02HT」(HTC製)および「X01T」(東芝製)の2機種である。孫社長が「Internet Style」端末として大きく紹介したことに加え、マイクロソフトのダレン・ヒューストン社長も壇上に登場するなど、その様子は各メディアで大きく報じられている。デジタルガジェットや携帯端末に興味を持たれている方は、既にその詳細な仕様を追い掛けていることだろう。

Windows Mobile 6 Standard Editionを搭載する「H02HT」(HTC製)

同Professional Editionを搭載する「X01T」(東芝製)

今回発表された2機種に搭載された「Windows Mobile 6」の登場は、2月の「Windows Mobile 6.0」発表以来、数多くのユーザーに待ち望まれていたものである。メモリ回りなどを中心に、Windows Mobile 5.0ではボトルネックとなりがちであった部分が大きく改善されていると言われているため、なおさら期待が高まる製品である。新製品発表会併設の展示会では、非常に短時間ではあったものの、Windows Mobile 6 Standard Editionを搭載したX02HTを試用できたので、本稿ではその印象を綴ってみたいと思う。

また、記事末尾にはX01Tの画面も数点掲載したので、そちらもご覧いただきたい。

スマートでスタイリッシュな「X02HT」

Windows Mobile搭載端末の潮流を大きく広めたと言える、ウィルコムの「W-ZERO3」シリーズをはじめとして、国内で発売されたWindows Mobile携帯端末は、VGAもしくはワイドVGA画面搭載を標準としているかのごとく、すべて液晶画面の精細さをひとつの売りとしてきた。また、スライド機構のキーボード搭載などのギミックも同様である。それゆえに、いずれの端末もいわゆるスタイリッシュさを売りとした一般的なケータイに比較すると、重量やサイズ面ではその設計条件で不利であり、素直にスマートだと言えなかったことは否めないだろう。

例えば、国内でもっとも普及しているシリーズであるW-ZERO3(WS003SH)は約70×130×26mm・220g、W-ZERO3 [es] (WS007SH)は約56×135×21mm・175gである。いわゆるケータイとして考えると、重く大きいサイズである。これに比較すると、約63×114×13.9mm・約120gのX02HTは格段に軽く薄く仕上がっており、スタイリッシュである。

QWERTYキー付きで約120gという軽量なスマートフォン

もちろん、展示会場で初めて手に持った際の印象も、その軽さと薄さを体感できるものであり、発表された仕様の数字以上に、インパクトのあるものであった。

同時発表のX01Tで採用されているタッチパネルは搭載されていない。Windows Mobile 6 Standard Edition(前5.0ではfor Smartphoneに相当)を搭載し、タッチパネルではなく全操作をキーボードのみで行うようになっている。

スタイリッシュなデザインが実現できたのは、2.4インチQVGA(320×240)と割りきった液晶画面の搭載、そしてキーボードスライド機構などのギミックは搭載せずに、ストレート型の形状を採用したことによるだろう。