米コネティカット州の司法長官Richard Blumenthal氏が21日(現地時間)、公式発表で明らかにしたところによると、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のMySpaceが、同サイトに登録されている性犯罪者の情報を提示した。

MySpaceは2006年12月、「Sentinel Safe」と呼ばれる、サイト上に登録された性犯罪者の情報を検索する技術を導入。MySpace上に数千人の性犯罪者の登録が確認されたとして、複数の州の司法長官に報告した。これを受け、同州のほか7州の司法長官は、性犯罪者数や、氏名、住所、プロフィールの削除や退会の状況、性犯罪者と接触したユーザーの情報などを報告するよう求めていた。

報告によると、MySpace上には有罪判決を受けた性犯罪者が少なくとも5,000人存在すると見られ、仮出所中や保護観察処分中の数を加えると、潜在的犯罪者の数はさらに膨らむという。

Blumenthal司法長官は、今後、SNSの利用年齢を16歳以上に制限し、偽名登録者や重犯罪者の利用対策として、ユーザーの本人確認の必要性を提言。今後も他州と協力し、性犯罪対策を講じていく意向を表明した。

一方、MySpaceの消費者保護部門の局長は、「今回開示した性犯罪者の情報は有用だが、ネット上で子どもたちと接触する犯罪者の監視にはならない」とコメントしている。