NOVAと法人向けのIT・教育を行うセリングビジョンは15日、中国政府(国家漢弁)認定の「ビジネス中国語検定試験」(以下、BCT)が日本で開かれることに伴い、その対策コースのレッスンカリキュラムや教材の開発、販売を開始すると発表した。

BCTは世界各国に「ビジネス中国語」を普及させる目的で実施する中国政府認定の検定試験。2006年10月にシンガポールで初めて開かれ、今年4月には中国全土で行われた。日本での試験開催日は未定。

両社は同検定の開催を契機に、ビジネス中国語のレッスンカリキュラムや教材の開発に共同で着手することにした。NOVAでは「日本では中国語の学習が英語に次いで人気があり、さらに北京五輪と上海万博などを控えているため、企業内における中国語のニーズが一層高まると想定しており、本格的なビジネス中国語講座を提供することにした」と話している。

NOVAでは現在、BCT対策コースのお茶の間留学レッスンカリキュラムを開発中。また、セリングビジョンと共同で、受験用の「傾向と対策」の研究や中国政府からのビジネス中国語検定指針を受けて日本の受験者に対して分かりやすい試験説明書を作成するという。

さらに国家漢弁の指定教科書となる予定の「商務中国語」(ビジネス中国語)シリーズ(北京大学出版社)の日本語翻訳版が6月にも、中経出版社から出版される見込み。これらはNOVA出版局を通じて全国の書店やスクールで販売されるとしている。

また、短期海外語学研修&異文化交流プログラム「NOVA ACADEMY Program」においても中国向けプログラムの募集を拡大。より多くの参加者に対して現地で「語学研修」「異文化交流」「海外生活体験」の機会を提供していくとしている。