米Semiconductor Industry Association(SIA)は4月30日(現地時間)、本年(2007年)3月における半導体の世界規模の売上高は203億ドルだったと発表した。これは前月(2月)の売上高である201億ドルに比べて1%増となった。

3月の売上高は、前年(2006年)3月の197億ドルに比べて3.2%増。また本年第1四半期の半導体の売上高は610億ドルとなり、591億ドルだった前年同期に比べて3.2%増となったものの、前年第4四半期だった652億ドルを6.5%下回った結果となった。

SIAによると、パソコンや携帯電話、コンシューマ向けのモバイル機器などで用いられているDRAM、DSP、NAND型フラッシュメモリといった市場の競争は過熱傾向にある。そのため価格が下落し、出荷数が増加したにも関わらず売上高は伸び悩んだという。例えばDRAMの売上高を見ると、前期比で価格が20%近く下落したことにより、出荷数は16%増だったが売上高は8%減となった。そのほか、マイクロプロセッサの売上高に関しては、価格はほぼ横ばいだったものの、出荷数が減少したために前期比で13%減となった。