IMAP 4やCalDAVなど多用なプロトコルに対応するメールクライアント「Mulberry」

IMAP 4やCalDAVなど多用なプロトコルに対応するメールクライアント「Mulberry」が、4月26日にオープンソース化された。ライセンスにはApache 2.0を適用、第一弾としてLinux版のソースコードが公開されている。

Linux版のソースコードは、Tracを利用したWebサイトから入手できる。24日にMulberry-discussメーリングリストへ投稿されたメッセージによれば、Mac OS X版やWindows版のソースコードも追って公開されるとのこと。

Mulberryは、Cyrus Daboo氏により1995年に開発がスタート。当時としては少ないIMAP対応メールクライアントとして翌年に製品化、以後PGPやInternet Message Support Protocol(IMSP)といった機能を他の商用メールクライアントに先駆けて実装。当初はMac OSのみだった対応プラットフォームも、後年にはWindows版やLinux版、Solaris版が追加されるなど、幅広く展開されていた。しかし販売元のCyrusoft InternationalとISAMETが2005年9月に倒産、Daboo氏がMulberryの資産を買い取ったうえでフリーウェアとして公開していたもの。

現在、Daboo氏はAppleに勤務している。Mac OS Forgeで公開されている「Calendar Server」や、CalDAVの標準化文書「RFC 4791」で氏名を確認できることから、次期Mac OS X(Leopard)に搭載されるCalDAV対応ソフト「iCal」の開発を担当していると推定される。