インテルの投資活動を行っているインテル キャピタルは26日、無線用LSIメーカである新潟精密に10億円を投資したと発表した。今回の投資は、Intel製のCPUを搭載したノートPCや次世代の超小型モバイルPC用に、小型で高性能、低消費電力なFM/AMラジオや地上デジタルTVチューナ向けのワンチップのLSI開発を促進することが狙いである。

新潟精密は、高密度実装の受託生産や各種無線用LSIの設計を行う企業である。製品としては、CMOS技術を用いたワンチップのFM/AMラジオ向けLSIや、短距離無線用LSI、マルチメディア処理用LSI、これらのLSIを搭載したモジュール製品などがある。

インテル キャピタルの発表によると、ノートPCでのデジタルエンタテイメントの利用が増えていることから、FM/AMラジオやデジタルTVチューナ向けのワンチップのLSIに対する需要が高まっているという。インテルと新潟精密の両社は、新潟精密の開発するLSIを各機器メーカに紹介し、ノートPCや超小型モバイルPCの新たな利用形態を提案していく予定。

インテル キャピタルでは、インテルのビジネス拡大などを目的としてコンピューティングや通信、次世代技術といった各分野に投資を行っている。今月18日にはプリペイド型の電子マネー「Edy」を運営するビットワレットに対して50億円の投資を行ったと発表している。