米Intelは4月25日 (現地時間)、Intelベースの製品を販売する業者向けの新オンラインマーケティング・プログラムを発表した。専用の仮想マーケティングショップ、Googleとの提携によるオンライン広告プログラムなどを用意する。

新マーケティング・イニシアチブは、販売業者がオンラインを通じて、Intelベースの技術ソリューションを迅速かつ効率的に広められるように支援する。主に中小規模の販売業者を対象としているのが特徴だ。仮想マーケティングショップは、Intel InsideプログラムのTrack Twoライセンス保有者が利用可能。同ショップを通じて、印刷広告の申し込み、製品やサービスの注文、企業のロゴや情報をあしらったカスタマイズなどを行うことで、マーケティングにかかる時間とコストを削減できる。またGoogleとの提携プログラムではオンライン広告用のツールが用意され、販売業者はシンプルな注文フォームを使って手軽にオンライン広告を提供できるという。

「販売業者の多くは、リソースやマーケティング方法が限られたスモールビジネスだ。仮想マーケティングショップは、顧客へのリーチやコミュニケーションを向上させるツールの提供などを通じて、販売業者が従来の制限を乗り越えられるように支援する」とIntelのSteve Dallman氏。ターゲットを絞り込めるオンライン広告は、中小規模のビジネスにとって効率的なマーケティング手段となる。そのような中でIntelは、同社の顔とも言える"Intel Inside"プログラムのマーケティング戦略に沿った形で、販売業者がオンライン広告システムを利用できるようにする必要があった。GoogleのJohn Topping氏は「スケーラブルで関連性が高く、分析力に優れたオンライン広告を、Intelの中小規模のチャネルパートナーに提供するために、Intelとの提携が実現したのは大きな前進だ」とコメントしている。仮想マーケティングショップとGoogleプログラムの提供は4月29日に開始される予定だ。

Intelは1991年にIntel Insideキャンペーンを開始。コンピュータの内部でエンドユーザーに認知されにくかったCPUの役割、CPUメーカーの存在を広くアピールするのに成功した。