標準的なWindows Mobile端末に搭載されているアプリケーション以外では、ブラウザ「Opera Mobile 8.65 for S01SH」や、PDF閲覧ソフト「Picsel PDF Viewer」、電子辞書ソフト「DicLand」(英和・和英・国語・英文ビジネスレター)、メールソフト「SHメール」、ワンセグ視聴ソフト「StationMobile」、「バーコードリーダ」、「パケットカウンタ」、「ネットウォーカー」などが用意されている。
特に「Opera Mobile」はW-ZERO3[es]でも標準搭載されており、そのレンダリング性能には定評がある。また、新規開発の「ネットウォーカー」は、Operaと組み合わせて、スクロールホイールを回すことで、お気に入りに登録されたWebサイトを次々と切り替えて閲覧することができるアシスタントツールだ。もちろん、HSDPAやワイヤレスLANなどの高速データ通信環境だからこそ、その真価を発揮するものである。
標準搭載されている「Opera 8.65 for S01SH」。PCのブラウザ同様とまではいかないまでも、一般的なWebの閲覧には十分な機能を搭載している |
「ネットウォーカー」。スクロールホイールをインタフェースにしたブラウザアシスタントツール |
「Picsel PDF Viewer」や「DicLand」は、Windows Mobile標準搭載のオフィスツールとともに、仕事では必須といえるPDF閲覧ソフトと電子辞書である。もちろん、新たにアプリケーションを追加することも可能であるが、標準搭載ですぐに利用できるのはうれしいことだ。
電子書籍ビューアの「ブンコビューア」やワンセグ視聴ソフトの「StationMobile」を搭載し、通信回線と接続してない状況であっても、電子書籍を読み進めたり、気になるテレビ番組をリアルタイムで視聴できるなど、ちょっとした空き時間の有効活用が出来る。
また、カメラ機能はW-ZERO3[es]などに比較して、スペック上はとくに進化してないが、ファインダー画面の追従性が向上している。新たに搭載したグラフィックアクセラレータNVIDIA GoForce 5500の支援機能を使用しているようだ。なお、推測に過ぎないが、現時点ではGoForce 5500のアクセラレーション機能を有効活用しているのは、「StationMobile」や「カメラ」などごく一部のアプリケーションのみに留まっているようだ。