米Sun MicrosystemsがJavaのオープンソースソフトウェア化を発表したのは2006年11月13日(米国時間)のこと。この発表により、Java SEの「Java HotSpot」「Java programming language compiler (javac)」「JavaHelp」、Java MEの「Java ME testing and compatibility kit framework」などのコンポーネントが、GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2のもとで自由に利用できるようになった。

実は、このときオープンソース化されたのは、Javaのコンポーネントだけではない。JavaのマスコットであるDukeも、The BSD Licenseのもとで(これといった制限がなく)公開された。Dukeの画像/名前を自由に利用できるようになったのである。

Sunを巣立ったDukeはさまざまなサイトで活動を開始。duke.dev.java.netなどを中心に、多くのクリエイタの手を借りて新たな自分を模索している。最近では日本語サイト/雑誌などでも見かける機会が増えており、国内においてもファン層の拡大に成功した模様だ。

JDK6のマスコットとして働くDuke(duke.dev.java.netより)

クルーザバイクに乗るDuke(duke.dev.java.netより)

こうして活躍の場を広げたDukeは、ついに大胆な変身を遂げる。J2SE Quality Engineering teamのDavid Herron氏は2日(米国時間)、java.netのブログにおいて、2007年6月24日から28日(スイス時間)にチューリッヒで開催されるJavaテクノロジーに関する国際会議「JAZOON 07」のサイトについて言及し、スイスの衣装をまとったDukeを紹介。さらにオランダをベースにした女性Javaデベロッパのためのコミュニティ「javaduchess」を取り上げ、リボンをつけた(女性版?)Dukeが存在することも明かした。

JAZOON 07に現れたDule - 着ているのはスイスの服

Java女性コミュニティにリボンをして現れた(女性版?)Duke

オープンソースの世界をJava以上に謳歌するDuke。今後もさまざまな場所で彼(彼女?)に出会うことがありそうだ。次はどんな格好で現れるのか、新たな出会いを楽しみにしたい。