若白髪お悩みの女性は必見!根本的な対策から染め方まで徹底解説

ふと鏡を見た時に、ぴょんと1本飛び出ている若白髪を見つけて落ち込む…なんて経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか。若白髪があると実年齢以上に老けて見られやすく、気分も落ち込みがちになってしまいます。

そんな厄介な若白髪は、食生活を見直す、髪の毛を染める、などのケアを日頃から行うことで目立たなくすることができます。

この記事では、若白髪ができる原因や対策方法について、認定皮膚科専門医の熊田朗子さんに解説いただきました。

また、筆者が若白髪を染める際のポイントや、自分で若白髪を染める際のおすすめアイテムについても紹介します。若白髪に悩む女性はぜひ参考にして下さい。

※記事内の紹介商品は監修者が推奨しているわけではありません

 

【医師監修】若白髪とは?

若白髪を根本的にケアしたい場合は、そもそも若白髪がどのようにしてできるのか、その仕組みについて正しく理解しておく必要があります。

適切なケアを行いやすくするためにも、まずは若白髪の仕組みと、一般的な白髪との違いについて熊田先生に詳しく教えてもらいました。

若白髪の仕組み

「白髪」と聞くと、「黒い髪の毛が白色に変わってしまった」というイメージを持つ人が多いと思います。しかし、実は生まれたての髪の毛はもともと黒色ではなく白色です。

髪の毛は「毛母細胞」という細胞から作られ、この毛母細胞の周りには「メラノサイト」と呼ばれる色素を作る細胞があります。メラノサイトは髪の毛を黒色にするために必要な「メラニン色素」を生成し、髪の毛は毛根の中でメラニン色素を取り込みながら成長していきます。そのような成長段階を踏むことで、髪の毛は頭皮から生えてくる頃には白色から黒色へと変化しているのです。

しかし、このサイクルが何らかの原因で乱れると、メラニン色素がうまく生成されない、生成されていたとしても髪の毛がメラニン色素を受け入れられない、という状態になります。すると本来黒色で生えてくるはずの髪の毛が、白いままの状態で頭皮から出てきてしまうのです。

 一般的な白髪との違い

通常の白髪と若白髪の違いに明確な定義はありません。しかし、一般的には10〜20代くらいの若い年代で生えてくる白髪のことを「若白髪」と呼びます。

加齢による一般的な白髪は30代後半くらいから増え始めるケースが多く、このような白髪が生えてくるのは、細胞そのものが老化し色素生成機能を失ってしまうことが主な原因です。細胞の老化によりメラニン色素が作られず、白髪が生えてしまうのです。

一方、若白髪の場合は何らかの原因で細胞が休止してしまっている可能性が高く、色素を作る機能自体は失われていないことが多いです。遺伝や生活習慣の乱れなどが原因で細胞がうまくメラニン色素を作ることができず、若い年代であっても白髪が生えてきてしまうと考えられています。

細胞の機能が損なわれているのか、それとも休止しているだけなのか、これが一般的な白髪と若白髪との大きな違いと言えるでしょう。

【医師監修】若白髪の原因

若白髪が生えてくるのには遺伝的なものが原因であることもありますが、それ以外にも日頃の生活習慣が大きく関係しているケースも多いです。

次は若白髪が生える5つの代表的な原因について、熊田先生に詳しく解説してもらいます。

栄養不足

黒々とした健康的な髪の毛を作るには、タンパク質やアミノ酸、ミネラルなど、様々な栄養素が必要です。しかし、日頃から栄養バランスが偏った食事を摂っていると、本来髪の毛を作るのに必要な栄養素が足りず、栄養不足が原因で若白髪が生えてきてしまうことがあります。

また、栄養不足によって体内で作られる血液量が減ってしまうことも、若白髪ができる大きな要因です。

黒い髪の毛を作るのに必要なメラノサイトは、血液から栄養を受け取って活動しています。しかし、頭皮はもともと血管が細く、全身の中でも特に血液が行き渡りにくいパーツ。栄養不足が原因で血液量が少なくなると、その分頭皮に送られる血液も不足し、メラノサイトの働きが鈍り若白髪が生えやすくなってしまいます。

睡眠不足

就寝時間が遅くお昼過ぎまで寝ていることが多い人や、仕事が忙しく平日十分な睡眠時間を確保できていない人は、若白髪の原因が睡眠不足である可能性が高いです。

上記でもお伝えした通り、髪を黒くする役割を担うメラノサイトは細胞のひとつ。メラノサイトに限らず、体内の細胞を活性化させるには、成長ホルモンが十分に分泌されているかどうかが重要なポイントです。睡眠不足が続き成長ホルモンの分泌量が減ると、メラノサイトが正しく機能できず、その結果若白髪が増えやすくなってしまうのです。

また、就寝中は体をリラックスさせる副交感神経が優位に働きますが、睡眠不足で起きている時間が長いと、体を緊張状態にする交感神経が優位に働きます。交感神経が優位に働く時間が長いと、血液循環がうまくいかずに頭皮は血行不良の状態に。するとメラノサイトに必要な栄養が行き渡らず、若白髪が生えやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。

ストレス

「悩み事が多いと白髪が増える」という話を聞いたことがある人も多いと思います。これは実際に起こり得る話で、そうなるのにはストレスが大きく関係しています。

ストレスは決して心だけの問題ではなく、実際に体調にも悪影響をきたします。人はストレスを抱えると自律神経が乱れやすくなり、筋肉が緊張状態に陥ります。すると血管が収縮し血行不良が起き、メラノサイトに届くはずだった栄養が行き渡らなくなってしまうのです。

血行不良によって栄養不足になった細胞はメラニンを作ることができず、若白髪が生えやすい状態に。仕事やプライベートで悩みを抱えている人に若白髪が生えやすいのは、体内で上記のような現象が起きていることが主な原因として考えられます。

眼精疲労

一見あまり関係ないように思えますが、実は眼精疲労は若白髪の発生に深く関係しています。

眼精疲労とは、パソコンやスマートフォンなどで目を長時間酷使することで、眼球付近の筋肉が凝り固まる症状のことを指します。筋肉がこわばり眼球付近の血流が悪くなると、本来まばたきをするのに必要な目の周りの筋肉だけではまぶたが持ち上がらなくなります。

すると、無意識に頭皮やおでこ、こめかみなどの筋肉を使ってまばたきをするようになり、頭部の筋肉までもがこわばってしまうのです。それが原因で頭皮の血行不良が起きると、メラノサイトの働きは弱くなり、若白髪ができやすい環境になってしまいます。

過度なダイエット

すらっとしたスレンダーボディに憧れる女性は多いと思いますが、若白髪が気になる人にとって、過度なダイエットは厳禁です。

最近ではダイエットを頑張ろうとするあまり、極度の食事制限や体に負荷をかけ過ぎるトレーニングに励んでしまう人も少なくありません。しかし、上述したように、栄養不足やストレスは若白髪を作る大きな要因のひとつ。

ダイエットによって食事の栄養バランスが乱れている、ダイエットそのものにストレスを抱えてしまっている、という場合は、若白髪を悪化させないためにも、ダイエットの方法を今一度見直す必要があるでしょう。

【医師監修】若白髪を根本的に対策する方法

正しいケアを日頃から行なっていれば、若白髪を解決することも可能です。

次は若白髪を根本的にケアするための、4つの方法について熊田先生に詳しく教えてもらいました。

食べ物を見直す

上記でもお伝えしたように、若白髪は食生活の偏りによる栄養不足が大きな原因のひとつ。そのため、若白髪を無くしたい人は、日頃の食事を見直して体の内側から若白髪対策を取ることが重要です。

全体的な栄養バランスに気をつけることはもちろん、メラニンのもととなる成分を多く含む食材を積極的に摂って、体の内側からしっかりケアしていきましょう。

若白髪に効果的な成分や食材については、下記を参考にして下さい。

  • タンパク質(豚足・鶏皮・うなぎなど)
  • ビタミンC(緑黄野菜・レモン・キウイなど)
  • ビタミンE(大豆・ごま・モロヘイヤなど)
  • 銅(レバー・牡蠣・パプリカなど)
  • カルシウム(エビ・カニなど)

質の良い睡眠をとる

睡眠の質を見直して若白髪ケアを行う場合は、成長ホルモンの分泌が最も盛んになると言われている22時〜2時の間にはベッドに入るよう心がけましょう。

また、寝る3時間前にはスマートフォンやテレビ、パソコンを見ないようにすることも大切です。スマートフォンなどから発せられるブルーライトは、脳を覚醒する作用があると言われています。そのため、就寝前にブルーライトを絶つことで身体がリラックスしやすくなり、寝つきの改善効果が期待できるでしょう。

日頃からブルーライトカットメガネや、専用のフィルムなどを活用する方法もおすすめです。

その他にも、リラックス効果のあるアロマを利用するのも有効な手段のひとつ。アロマの香りは副交感神経を優位にしてくれるので、就寝前に焚くことで質の良い睡眠を取りやすくなります。

適度にストレスを発散する

上述したように、ストレスは自律神経の乱れや血行不良を引き起こし、若白髪を進行させる大きな要因となり得ます。日頃ストレスを抱えている人は、休日には適度な運動をしたり、自分なりのリラックス時間を設けたりして、ストレスを発散するよう心がけましょう。

ストレスを発散してガチガチにこわばった心と身体をリラックスさせれば、自律神経が整い、頭皮の血行不良も改善しやすくなります。ストレスを完全に無くすのは難しいかもしれませんが、「溜め込みすぎないこと」を意識すれば、体調に支障をきたしにくくなるでしょう。

サプリメントを摂り入れる

「時間がなくて生活習慣をじっくり改めるのが難しい」という人は、サプリメントを活用して手軽に若白髪ケアを行うのも一つです。

サプリメントで若白髪ケアを行う場合は、髪の主成分である「ケラチン」をはじめとしたタンパク質、タンパク質のもととなるアミノ酸、その他にもミネラルや亜鉛、ビタミン類などを積極的に摂るようにしましょう。ただし、これらのサプリメントを活用する場合は、食生活と同じようにバランス良く摂取することがポイント。

ひとつの成分だけを積極的に摂ってもあまり効果は見込めないので、若白髪ケアに必要な栄養素をバランス良く組み合わせるようにしましょう。

最近では白髪ケア専用のサプリメントも販売されているため、自分で栄養バランスを考えるのが難しい場合は、そのようなサプリメントに頼ってみるのもひとつの手です。

【筆者おすすめ】若白髪は染めるのもおすすめ!

上記で熊田先生が紹介してくれた若白髪の根本的なケアは、効果が出るまでしばらくの期間を要します。「とにかく早く若白髪を目立たなくさせたい!」という場合は、若白髪を染めるケアを筆者はおすすめします。

若白髪を染める場合は、美容院でプロの手を借りるか、自宅でセルフケアをするかのどちらかを選択する必要があります。それぞれのメリット・デメリットについて、詳しく見ていきましょう。

美容院で染める

若白髪を美容院で染める場合のメリット・デメリットは、下記の通りです。

【メリット】

  • 仕上がりにムラがなく綺麗に染まる
  • 髪へのダメージが少ない
  • 自分で染める手間がかからない
  • 髪質や好みに合わせて色や明るさを調整してもらえる
  • 失敗するリスクがない

【デメリット】

  •  自宅で染めるよりもコストがかかる
  •  時間に余裕がないと定期的に通えない
  • 予約が取れなかった場合、希望するタイミングで染められない

美容院で若白髪を染める場合、おおよその相場は6,000円〜10,000円程度と言われています。それなりのコストはかかりますが、プロの力を借りる分綺麗に染めることができ、自分の髪質に合った仕上がりが期待できるでしょう。
ただし、時間や金銭面での余裕がないと定期的に染めるのが難しいという点も考慮する必要があります。

自宅で染める

若白髪を自宅で染める場合のメリット・デメリットは、下記の通りです。

【メリット】

  • コストがかからない
  • 自分の好きなタイミングで染められる

【デメリット】

  • 仕上がりにムラができやすい
  • 髪がダメージを受けやすい
  • 使うアイテムによっては即効性が期待できない

また、自宅で若白髪を染める場合は、下記に挙げるアイテムを使うのがおすすめです。それぞれの特徴についても紹介するので、自分の好みや髪質に合ったものを選んでみて下さい。

カラーシャンプー
白髪を染める染料を配合したシャンプーことを指します。染める力はあまり強くなく、繰り返し使うことで徐々に若白髪を目立たなくさせます。回数は10〜15回、期間は2週間ほど使い続けると効果が現れやすいです。

カラートリートメント
ヘアカラー剤の一種で、トリートメントと白髪を染める染料がミックスされたものを指します。通常のトリートメントと同じような使い方ができ、頭皮や髪に刺激を与えにくいのが特徴です。カラーシャンプーと同じように、一度では染まらないので繰り返し使う必要があります。

ヘアマニキュア
髪の内部に色素を浸透させるヘアカラーに対し、ヘアマニキュアは髪の外部を色素でコーティングするアイテムです。髪を根本から黒くする力はありませんが、髪の内部に影響を与えないので、髪がダメージを受けにくく、即効性があるのが特徴的です。

【筆者おすすめ】若白髪を染めるのにおすすめの商品

続いて筆者が、自宅で若白髪を染めるのにおすすめの商品を紹介します。人気の5商品をピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。

ボタニカルエアカラーフォーム

出典:公式サイト

〇内容量:不明
〇通常価格:4,290円(税込み)

『ボタニカルエアカラーフォーム』は、脱色剤不使用で髪を傷めにくい作りが魅力の白髪染め。泡タイプの白髪染めなので液を混ぜる手間がなく、最短5分で染め上がる手軽さに人気が集まっています。

色も「ダークブラウン」と「ナチュラルブラック」の2種類があるので、自分の髪色に合った自然な仕上がりが期待できるでしょう。

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利尻カラーシャンプー

出典:公式サイト

〇内容量:200mL
〇通常価格:3,850円(税込み)

『利尻カラーシャンプー』は、洗う度に徐々に若白髪を染めることができる、白髪ケアのヘアマニキュアです。使用を開始して3回目あたりから少しずつ髪色に変化が現れるため、「いかにも白髪を染めた」という感じが出にくく、ナチュラルな仕上がりが期待できます。

ミネラル豊富な北海道産利尻昆布成分の他、27種の厳選した天然由来成分を使用しているため、髪や頭皮をいたわりながら若白髪をケアできます。

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利尻カラートリートメント

出典:公式サイト

〇内容量:200g
〇通常価格:3,350円(税込み)

『利尻カラートリートメント』は、上記で紹介した利尻シリーズから出ている人気アイテムのひとつ。利尻カラーシャンプーとセットで使用することで、より高い白髪ケア効果が期待できるでしょう。

使用方法はとても簡単で、シャンプーの後に適量を髪に塗布し、10分程度時間を置いた後にシャワーで流すだけ。白髪ケア効果と合わせて、髪にうるおいを与える効果まで期待できるのが大きな魅力です。

カラーも4色展開しているので、自分の髪色に合ったカラーを選んでみましょう。

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ROOTVANISH

出典:Amazon

〇内容量:150g
〇通常価格:5,478円(税込み)

世界的カラーリストKAZUMI MORTONが監修した『ROOTVANISH』は、自宅にいながらサロン品質の白髪ケアができる、マニキュアタイプの白髪ケアアイテムです。自分好みのカラーリングを楽しみながら、トリートメント効果まで期待できるので、髪を守りながら気になる白髪をしっかり染めることができます。

22種類のボタニカルエキスを使用している他、添加物フリーのやさしい作りのため、白髪ケアアイテムの成分にこだわりがある人でもノンストレスで使用できるでしょう。

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ビゲン カラートリートメント

出典:Amazon

〇内容量:180g
〇通常価格:-

『ビゲン カラートリートメント』は、使う度に徐々に白髪を目立たなくさせる効果が期待できる、トリートメントタイプの白髪ケアアイテム。最初は約5日間連続使用することで、白髪が目立ちにくい髪の毛を目指すことができます。

ヘアカラー後の白髪が気になりやすい根元部分や、髪色の色あせが目立つ部分も、ビゲン ヘアカラートリートメントを使えば、長時間綺麗で自然な髪色をキープすることが可能です。
カラーバリエーションも4色と豊富なので、自分の髪色に合わせて好みのカラーを選んで下さい。

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若白髪はしっかり対策しながら染めてみよう!

若白髪は日頃の生活習慣やストレスなどが主な原因として挙げられますが、今回熊田先生が解説してくださったように、日常生活を改めることで解決できる可能性はあります。

また、染めるという対策も筆者はおすすめです。若白髪を美容院で染める場合と自宅で染める場合のそれぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、自分に合った方法で白髪をケアすることも大切なポイントです。

体の内側からも外側からもしっかりケアを重ねて、若白髪が目立たない若々しい髪の毛を目指してみて下さい。

(1~3章監修:認定皮膚科専門医 熊田朗子、執筆:杉井亜希)

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