「黒髪よりも白髪のほうが目立って気になる」と感じる60代の方は大勢います。年相応の見た目は自然ですが、年齢以上に老けて見られたり、元気なのに疲れて見えたりするのは悲しいですよね。「人生100年時代」という言葉が生まれて久しい現代、白髪ケアを上手にして若々しさを保ちましょう。
なお、日本ヘアカラー工業会の分類では「白髪染め」とは医薬部外品である「永久染毛剤」、つまりヘアカラーの通称とされていますが、この記事ではそれ以外のヘアマニキュア、やカラートリートメントといった一般化粧品についても、すべて「白髪染め」と表現します。
この記事の目次
市販の白髪染めには主に4つのタイプがある
家で簡単に白髪を染められる市販の白髪染めは、ドラッグストアやスーパー、通販など、さまざまな場所で購入できます。しかしよく見るとヘアカラーやヘアマニキュアなど、種類はさまざま。初めて使う際は、どれをえらんだらいいのかわからない方もいるのではないでしょうか?
そこでここから、60代の方も使える白髪染めの4つのタイプを紹介します。それぞれメリットとデメリットがあるため、自分の白髪の量や髪質、ライフスタイルに合わせてタイプを選びましょう。
ヘアカラー
出典:Amazon
▼メリット
・即効性があり、色がしっかり染まる
・色持ちがよい
・黒髪の色も変えられる
▼デメリット
・髪や頭皮にダメージを与えやすい
・アレルギーの可能性がある
・ツンとしたにおいがある
ヘアカラータイプは薬剤を混ぜて化学反応を起こし、髪を染めます。髪の表面を覆うキューティクルを開いて、奥へ色を付けていくため、すぐに発色よいカラーリングをしたい60代におすすめです。
黒髪の色素であるメラニンを脱色する力もあるため、カラーチェンジできる魅力もあります。色持ちがよく、一度染めればしばらくは白髪を気にする必要がありません。
ただし髪へのダメージはあります。ヘアカラータイプの白髪染めをしたあとは、髪の様子に合わせてトリートメントでお手入れするとよいでしょう。
ヘアカラーにはジアミン系という薬剤が使われている点にもご注意ください。ジアミン系は頭皮のかゆみや炎症などのアレルギー反応を引き起こすことがあります。心当たりがある方は、ジアミン不使用と書かれたヘアカラーを探しましょう。
参考:Land p.a.「『ジアミンアレルギー』とは」
ヘアマニキュア
出典:Amazon
▼メリット
・髪を傷めずに白髪染めできる
・髪へハリやつやを与えつつ、保護できる
・ヘアカラーだとアレルギーが出る人も使える
▼デメリット
・色持ちが悪い
・肌に付着すると落としにくく、塗るのが難しい
・黒髪を明るく染められない
ヘアマニキュアタイプはキューティクルを開かず、髪表面に色素を入れていく仕組みで白髪を染めます。脱色作用もないため、髪や頭皮への悪影響を避けたい60代におすすめです。コーティングするような感覚で白髪染めをするため、髪へハリやこしが生まれるのもメリット。紫外線対策も期待できます。
ただし、ヘアカラーよりも色持ちは悪いです。髪を洗うたびに色落ちする特徴があり、2~4週間程度で元の髪色に戻ります。また黒髪は明るく染められないため、髪全体のカラーチェンジはできません。
また肌に付くと簡単には落ちないため、専用のリムーバーを使う必要があります。毛の根元に近い頭皮や襟足の地肌にも付着しないよう、注意が必要です。そのため、慣れていないと塗るのが難しい点もデメリットになり得ます。
カラートリートメント
出典:Amazon
▼メリット
・普段の洗髪時に使えて簡単
・少しずつ、自然に白髪を染められる
・トリートメント成分がたっぷり
▼デメリット
・即効性がない
・色持ちが悪い
・黒髪を明るく染められない
カラートリートメントは、普段使っているトリートメントと置き換えて使うだけで、白髪をケアしていくタイプです。ヘアカラーやヘアマニキュアのように準備をしたり、時間を確保したりする必要はなく、手軽な魅力もあります。肌に付いても落ちやすく、誰でも簡単に使えるため、セルフカラーに慣れていない60代の方も使いやすいでしょう。
カラートリートメントも髪の表面へ色素を定着させる仕組みで、脱色作用はありません。そしてトリートメント成分をたっぷり配合しているものがほとんど。年齢が気になる髪を守りながら、白髪ケアできるのがうれしいですね。
ただし、ヘアカラーやヘアマニキュアのような即効性はありません。毎日少しずつ白髪へ色を付けていくタイプのため、使い始めは「染まらない」と感じられることも。その分、白髪染めをしたことを周囲へ知られたくない60代の方から人気です。
ヘアマスカラ
出典:Amazon
▼メリット
・髪や頭皮へのダメージがほとんどない
・白髪が気になったタイミングで簡単に隠せる
・部分染めにぴったり
▼デメリット
・洗髪すると落ちるため、効果はその日のみ
・雨で落ちる場合もある
・髪全体を染めるには不向き
ヘアマスカラは、厳密にいうと白髪染めではありません。まつ毛用マスカラと同じような感覚で白髪部分へ色を付ける化粧品で、シャンプーをすれば落とせるように作られています。色素を定着させるわけではないため、髪や頭皮へのダメージはほとんどありません。
ヘアカラーのように薬剤やケープを準備する必要がなく、気になったらサッと塗るだけで白髪カバーできて手軽です。一部の白髪だけが気になる、1日だけ白髪を隠したいといった60代の方は、1本持っていると重宝するでしょう。
60代が白髪染めを使うときの注意点
自分のニーズに合いそうな白髪染めのタイプはわかりましたか?ここからは60代の方が白髪染めを使うときに注意したいポイントを解説します。
気を付けるべき点は「頻度」と「色」の2点!やりすぎは頭髪への悪影響が心配なものの、時間が立つと白髪が目立つ…とお悩みの方も必見です。年齢が気になる髪と頭皮を、これからも若々しく保つためにも、ぜひチェックしてくださいね。
白髪染めの使用頻度に気を付ける
60代の白髪染めをヘアカラーやヘアマニキュアでおこなう場合は、2~3か月に1回を目安にしましょう。白髪が多くてすぐに目立ってしまう場合でも、月に1回より多く染めなおすのはおすすめできません。
理由は、白髪を染めすぎると切れ毛やパサパサ感などのヘアダメージを招くため。ヘアカラーは頭皮へのアレルギー反応を引き起こす懸念もあります。健康的な髪が生える土台まで悪影響を受け続けると、髪そのものが弱ってくる可能性も。
どうしても気になるときはヘアカラートリートメントやヘアマスカラも取り入れて、次の染髪までつなぐのがおすすめです。
白髪染めの色に気を付ける
白髪が多い60代の女性は、暗めの色の白髪染めを選ぶのがおすすめです。理由は明るい色だと、白髪をきちんと染められない・思った通りの色にならない、といったおそれがあるため。
ただし「いかにも染めました!」といった雰囲気の真っ黒なカラーは、老け見えを加速させる可能性があります。ブラウンやベージュ、アッシュ系などから自分に似合う色を見つけ、そのなかでも暗めのトーンを選ぶとよいでしょう。
ちなみに60代の女性にとって、髪色選びと同じくらい大事にしたいのが髪のつや感です。パサパサしたドライな髪は、年齢を感じさせる一因。つや感を出せる暗めの白髪染めをすることで、イキイキとした雰囲気を目指せます。
【男性にも】60代女性におすすめ!人気の高い白髪染めアイテム4選
白髪ケアアイテムはドラッグストアやスーパーでも手軽に購入できます。しかし選べるタイプやメーカーが限られていて、自分に合うものを見つけられないというお悩みも耳にすることもしばしば。
そこでここからは、60代の女性におすすめする、人気の白髪染め4選を紹介します。男性も使えるアイテムばかりのため、メンズ向け白髪染めが合わない方も、ぜひ参考にしてください!
ヘアボーテ エクラ「ボタニカルエアカラーフォーム」
出典:公式サイト
〇内容量:不明
〇通常価格:4,290円(税込み)
一度でしっかり、失敗知らずの白髪染めをしたい60代の方には、ヘアボーテ エクラ「ボタニカルエアカラーフォーム」(医薬部外品)がおすすめです。ヘアカラータイプの白髪染めですが、脱色剤は不使用。地毛の色素を分解するという工程がありません。その分、髪への負担が一般的なヘアカラーより軽い特徴があります。
もちろんヘアカラーとしての色持ちや発色がよいメリットはそのままです。カラーは「ダークブラウン」と「ナチュラルブラック」の2色から選べます。薬剤はワンプッシュで出てくるため、混ぜる準備の手間がありません。泡タイプで髪全体へ行きわたりやすく、白髪染めを塗るのが苦手な方や、初挑戦の方にもぴったり!
エメリル「ブラックデュアルトリートメント」
出典:公式サイト
〇内容量:80g
〇通常価格:14,278円(税込み)
60代の女性に特に人気なのが「ブラトリ(ブラックデュアルトリートメント)」です。ダークブラウン、ソフトブラックの2色展開なので、男性にも女性にも幅広くおすすめできる商品です。
ブラトリ(ブラックデュアルトリートメント)は、公式サイトで定期購入をするのがお得です。定価14,278円(税込み)→定期購入初回に限り2,178円(税込み)で購入可能です。公式サイト経由であれば他にも特典があるので是非チェックしましょう。amazon payも使えるので便利なサイトです。
利尻昆布「利尻ヘアカラートリートメント」
出典:公式サイト
〇内容量:200mL
〇通常価格:3,300円(税込)
「地毛をいたわりつつ染めていきたい」と願う60代の女性には、利尻昆布「利尻ヘアカラートリートメント」(一般化粧品)がおすすめ。キューティクルを開くことなく、白髪の髪表面へ少しずつ色を入れていく、トリートメントタイプのヘアマニキュアです。
色素に使われているのはシコンやクチナシ、ウコン、アナトーの植物色素。イオンとナノ分子の力で、白髪のマイナスイオンやキューティクルの隙間へ色を定着させていきます。頭髪をとことんいたわるため、ジアミン系の成分はもちろんパラベンや鉱物油も使わず、ノンシリコンで作られました。
さらに北海道産の天然利尻昆布に由来する美容成分が、髪や頭皮へのうるおいをサポート。トータルで28種類の天然由来成分が、髪を守り、健やかな頭皮へ導きます。
レフィーネ「ヘッドスパトリートメント」
出典:Amazon
〇内容量:300g
〇通常価格:3,457円(税込)
レフィーネ「ヘッドスパトリートメント」(一般化粧品)は、1984年から毛髪研究に取り組み続けてきた株式会社スヴェンソンから生まれました。楽天市場ランキングやモンドセレクションでも入賞歴が豊富な白髪染めトリートメントで、若々しさを地肌から求める60代の女性たちに選ばれています。
髪が染まる秘密は、髪の持つマイナスイオンに色素が付き、キューティクルの隙間を埋めていくこと。3回続けて使えばきちんと染まると評判です。
ヘッドスパをおこなえるカラートリートメントとして、頭皮ケア成分を12種類、つや髪成分を7種類配合。10種類の天然アロマとともに力を発揮し、毎日のトリートメントの時間をワンランクアップできるに違いありません。
なお、こちらの商品は通常価格が3,457円ですが、定期コースだと3,111円(税込)で購入できます!ただし、ポンプは別売りになっているので注意してくださいね。
白髪が気になる60代女性は、白髪染めを使って家でもセルフケアをしてみよう!
「気になる白髪をしっかり染めたい」、「おしゃれな色に染めたい」とお考えの60代の女性には、ヘアカラータイプの白髪染めがおすすめ。泡タイプであれば、薬剤を塗るのに慣れていなくても美しい髪色を手に入れられます。
若々しい髪に必要なハリこしを求めるなら、美容成分が豊富なヘアマニキュアや、ヘアカラートリートメントもご検討を。自分にぴったりなアイテムをセレクトして、今よりもっと色鮮やかな毎日を過ごしましょう!
(ニシムラ ハツネ)