博報堂は5月16日、AIとユーザーとの会話を通じて潜在的ニーズを発掘し、興味関心を喚起しながら、自然な流れで商品やサービスをレコメンドするコミュニケーション技術を開発、特許を取得したこと発表した。

技術の概要

同技術は、AIとユーザーの会話を通じて、顧客の好みや実は興味を持っていることなどを見いだし、そのニーズに合わせた商品やサービスのレコメンドを、最適なタイミングで会話に自然に組み込むことを可能にするというもの。

その際、ユーザー本人の同意取得の範囲において、購入履歴や過去の会話、また会員情報といった属性情報も活用し、精度を高めるという。

  • 技術のイメージ

    技術のイメージ

AIがまるでセールスパーソンであるかのような役割を担い、会話のやり取りの中でニーズを汲み取って、違和感のない形で商品を紹介することができるため、ユーザーは有益な情報として受け入れやすくなる。

同社は、この技術を活用することで、新しいプロモーションや広告施策の展開が期待できるとしている。例えば、クイズやアンケートの過程で関連の広告を提示する対話型キャンペーンや、ユーザーの感情に合わせた広告配信、企業のQ&Aチャット対応などと組み合わせた自然な商品広告の提示といった、ユーザーにとってもニーズと合致した魅力的かつ価値のある広告体験の提供を実現する。今後、同技術を活用した他社との協業の可能性も視野に入れ、AIの活用を推進していきたい構え。