スペースワンは2024年3月13日11時1分12秒、民間ロケット射場「スペースポート紀伊」から小型固体燃料ロケット「カイロスロケット初号機」の打ち上げを行ったが、機体はリフトオフから数秒ほど後に爆発し、バラバラとなり地上へと落下した。

打ち上げ直後に飛行中断措置を行ったという話も出ている模様だが、その理由などは不明である。

  • 白煙とバラバラとなった機体の一部などが見えた

    公式のロケット打ち上げ見学場のうちの1つ「旧浦神小学校」からは、白煙とバラバラとなった機体の一部などが見えた (写真提供:大塚実)

当初は3月9日の打ち上げを予定していたが、打ち上げ時刻に警戒区域内に船舶の侵入を確認。安全が確保できないことから、打ち上げ延期を決定していた。3月13日のスペースポート紀伊周辺の天候は快晴で風速も3~5mほどと打ち上げ条件としては最適とも言える状況であった。

カイロスロケット初号機は3段式の固体燃料と液体推進系キックステージ(PBS)で構成され、全長約18m、直径は代表径が1.35m、フェアリング径が1.5m、全備重量約23トン。太陽同期軌道(SSO)に150kg、地球低軌道(LEO)に250kgの人工衛星を打ち上げる能力を有しており、今回の打ち上げでは、内閣衛星情報センターの「短期打上型小型衛星」が搭載されていた。

  • 「カイロスロケット初号機」の打ち上げ
  • 「カイロスロケット初号機」の打ち上げ
  • 「カイロスロケット初号機」の打ち上げ
  • 「カイロスロケット初号機」の打ち上げ
  • 「カイロスロケット初号機」の打ち上げ
  • 「カイロスロケット初号機」の打ち上げ
  • 「カイロスロケット初号機」の打ち上げ直後の公式打ち上げ見学場「旧浦神小学校」からの様子 (写真提供:大塚実)