TISインテックグループのTISとWeb3プラットフォームを提供するフィナンシェは11月29日、企業が暗号資産を用いて資金調達を行うIEO(Initial Exchange Offering)を支援する「IEO支援サービス」を共同で開始することを発表した。

  • IEO支援サービスの全体像

    IEO支援サービスの全体像

同サービスは、IEOを含む企業の戦略策定からコミュニティ形成、その運用までの一連のフェーズをTISとフィナンシェが支援する。企業やプロジェクトが独自の暗号資産(トークン)を発行してから暗号資産取引所への上場、投資家への販売による資金調達、コミュニティを形成し活性化するプロセス、さらには上場の審査対応と上場後の運営などに対応するという。

また、両社の顧客ネットワークを活用して、IEO支援を通じて暗号資産を活用したコミュニティの活性化を促し、既存サービスとの連携などを通じて新規事業の創出を実現するとのことだ。

  • サービス提供範囲

    サービス提供範囲

IEOについては、暗号資産取引所、JVCEA(日本暗号資産取引業協会)、金融庁への審査プロセスを経て、取引所経由で暗号資産を投資家に販売することで適法性を確保し、広範なトークンホルダーに対してのコミュニティ形成を可能とする。

その一方で、IEOの戦略の設定や審査の対応、自社サービスとのシステム連携、セキュリティ対応および国内外の法規制や税務対応、IEO後のコミュニティの運営など、対応すべき事項は多岐にわたるため、専門のノウハウや知識が必要となる。