バンダイの人気シリーズ「大人のための変身ベルト」というコンセプトで劇中のイメージを再現した「COMPLETE SELECTION MODIFICATION(CSM)」。2024年のVシネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』で、乾巧(演:半田健人)が仮面ライダーネクストファイズに変身するためのツール「ファイズドライバーNEXT」が商品化され、通販サイト「プレミアムバンダイ」にて2024年4月18日23時まで予約受付中である。

2003年に放送され、子どもから大人まで幅広い年齢層から人気を集めた平成仮面ライダーシリーズ第4弾『仮面ライダー555』では、折りたたみ式携帯電話をモチーフとした「ファイズフォン」をベルト「ファイズドライバー」に装填することによって、乾巧が仮面ライダーファイズに変身していたが、時代の変化に合わせて「ファイズドライバーNEXT」ではベルトに装填するアイテムがスマートフォン型にリニューアル。その名も「ファイズフォン20Plus」となった。

  • 『仮面ライダー555』半田健人「これ以上ないってくらい最高な結果になってくれました」- CSMファイズドライバーNEXT記念インタビュー

    半田健人/1984年6月4日生まれ。兵庫県出身。2001年にジュノン・スーパーボーイ・コンテストのファイナリストに選ばれ、芸能界入り。2002年に俳優デビューを果たし、2003年『仮面ライダー555』乾巧役で好評を博した。昭和歌謡、昭和カルチャーの研究家としてバラエティ番組に多数出演するほか、ラジオパーソナリティやシンガーとしても活躍を続ける。撮影:大塚素久(SYASYA)

今回は、CSM「ファイズドライバーNEXT」発売を記念し、『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』で主演を務めた乾巧役・半田健人にインタビューを敢行。最新テクノロジーの粋を集めた劇中でのファイズドライバーNEXTと同じく、タッチパネル操作で多彩な音声・映像ギミックを再生できる今回の「CSM」についての感想や、その後の乾巧として収録した「劇中音声」にまつわるエピソードを、熱く語ってもらった。

――放送20周年記念作品 『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』は多くのファンから好評のようで、おめでとうございます! そして、劇中に登場したファイズの新形態「ネクストファイズ」の変身ベルト&変身アイテムとなる「ファイズドライバーNEXT」がCSMとして商品化されます。20周年という節目を迎え、『仮面ライダー555』の持つ底力が感じられますね。

僕自身、ここまで大きな盛り上がりになるとは思っていませんでした。最初はキャストのみんなと「20周年を記念して、最低でも何かイベントをやりたいね」みたいな話をしていたんです。ここが出発点。やがて「せっかくなら、短編でもいいから映像を作りたい」という話になり、そこからどんどん発展していきました。そして、新型ファイズの変身ベルトがこうやって商品化されるなんて、これ以上ないってくらい最高な結果になってくれました。

――劇中では、ネクストファイズとは別に、従来のファイズの活躍も見られました。今ではずいぶんと懐かしい印象のある「折りたたみ携帯電話」の形状をしたファイズフォンについての印象を聞かせてください。

一年間ずっと付き合ってきたアイテムなので、新しいファイズフォン(20Plus)より旧型ファイズフォンのほうが、手になじみますね(笑)。撮影用の小道具で、手元の「寄り」のシーンに用いるアップ仕様のものがあるんですけど、僕はそれが一番好きなんです。質感が独特で、本物のガラケーに近い。重みであるとか、開けたときのバネの感覚とか。その小道具を手にするとすごくしっくりくるんです。『パラダイス・リゲインド』でも、同じ小道具を使って撮影していました。

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――以前のファイズフォンは、展開した状態で本体を折り曲げると「ガンモード」になるのがとてもユニークでした。携帯電話を銃に見立てるというのは、子どもたちの「空想力」をいい具合に刺激して、当時の商品(変身ベルトDXファイズドライバー)も大ヒットしましたね。

そうなんです。携帯電話のアンテナが銃口のように見えるというのも、よくできた話でね(笑)。持ったときのサイズ感もちょうどいいんです。

――今回の「ファイズフォン20 Plus」にもガンモードへの変型ギミックがあるとうかがいました。

劇中では使っていなかったと思いますが、スマホも銃形態になります。グリップよりも銃身のほうが大きいから、そうとう強そうな銃になりましたね(笑)。もともとファイズフォンのガンモードって、テレビシリーズでも最初のころしか使っていなくて、わりと地味なギミックなんですよね。初期はまだ巧としてもファイズにどんな武器が備わっているのかを掴み切っておらず「この携帯電話、銃にもなるのか」といったノリで使っていたんでしょう。それ以降、あまり使っていないということは、ガンモードで戦うよりも肉弾戦のほうに重きを置いているからなのかなとか、思ったりもしました(笑)。

独自で勝手に設定を作ってはいけないと思うんですけど、おそらくガンモードはバッテリーを大量に消費するとか、何らかのカセがあるんじゃないかと推測しています。そもそも通信機器ってデリケートなものだし、変身の鍵になるアイテムですから、そこに熱が加わるような機能を入れ込むのは危険な気がしますよね。

――ファイズフォン20 Plusには『パラダイス・リゲインド』劇中での乾巧のセリフや、いくつかの「着信・返信」音声が収録されているとうかがいました。20年前の巧ではなく、現在の巧として音声を収録されたご感想はいかがでしたか。

現在の巧を演じるからスムーズかなと思ったのですが、意外と難しかったんですね。というのは、撮影現場に行って動きをつけながら、相手に向かってセリフをしゃべるのと、誰もいないスタジオでマイクに向かってしゃべるのでは、環境がまったく異なるからです。同じセリフでも、劇中の言い方に合わせるのが非常に難しい。芝居のやり方がぜんぜん違うわけですからね。以前の「CSMファイズギア」の音声収録のときは「19歳のころと同じ声は出ませんよ」なんて、言い訳をしていましたけど(笑)、今回は1年前なのに、劇中と同じ雰囲気でセリフをしゃべるのに苦労しました。

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――セリフを収録して、改めてどんなことを感じましたか?

乾巧というやつは、相変わらず言葉数が少ないな……と思いました(笑)。もともと「自分のことを話すのは好きじゃない」とはっきり言っていたし、あらゆる物事について端的に話しますからね。今回でも同じで、玲菜(仮面ライダーミューズ/演:福田ルミカ)と一緒にいるシーンでも、ほとんど彼女が巧に話しかけるばかりでしたよね。僕自身は、人と話をするのが好きなこともあって、しゃべりだすとついつい長くなってしまう。無口な巧とは真逆です(笑)。放っておいたら延々としゃべるタイプですから、巧のことはカッコいいなと思いながら演じていました。

――役を演じる際は、かけ離れた人格のほうが演じやすく、逆に素に近い役はやりにくいといったことがあるのでしょうか。

そうかもしれません。あと、多弁な役を演じるのは、単純にセリフをたくさん覚えなくてはいけないから、役者にとって負担が大きいんです。ドラマでよくしゃべる人物を演じることもありましたが、自分でやっていてムカつきますよ。ちょっと黙ってろ、と自分の役に文句を言いたくなる(笑)。

――CSMファイズドライバーNEXTを用いて乾巧の「変身」を再現するにあたって、どんなところを意識すればよいですか。

新型ファイズ(ネクストファイズ)に変身するときの巧は、スマートブレイン社と何らかの契約をしている、いわば「使われている身」なので、自分の意志で動いていないんですね。後半の変身シーンと見比べていただければわかりますが、最初のほうの巧はぜんぜん活き活きしていないはずです。ファイズドライバーNEXTを使う際には感情を抑えて、少し憂いをたたえた状態で変身をしていただければ、劇中の巧の雰囲気が出るのではないかと思います。

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――過去のCSM商品でファンの方々が「変身」を再現している動画がよくSNSに上がったりすることがあります。みなさんとても楽しそうな様子が、画面から伝わってきますね。

それはとてもいいことだと思います。僕が関わった作品のアイテムで、多くの人たちが楽しんでくれる。そんな姿を目にすると、僕自身も励みになりますし、いい時間をご提供することができたなという満足感につながります。大人の方もCSMで、思いっきり遊んでほしいです。もはや玩具商品は子どもたちだけのものではないですからね。昔だと、玩具は子どものもの、大人は大人の趣味が別にあるでしょ、という区分けがしっかりとありました。でも現代は、大人でしか楽しめない特別なフィールドが存在しますし、誰にも遠慮がいりませんから。中にはCSMを「遊ぶ用」「飾る用」そして「未開封用」と3個購入する方もいるとうかがっています。その気持ち、僕はすごくわかるんです。ジャンルは違いますけど、ほんとうに気に行ったモノなら僕も「複数買い」しますから(笑)。

改めて『仮面ライダー555』という作品を長きにわたって愛し、応援してくださるファンのみなさんには感謝しかありません。巷にさまざまな商品が発売されている中で、「CSMファイズドライバーNEXT」を選んで購入してくださる。これほど嬉しいことはないですね。商品がお手元に届いたら、思う存分楽しんでください!

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  • CSMファイズドライバーNEXT

仮面ライダーネクストファイズの形変身ベルト「CSMファイズドライバーNEXT」 (49,500円/税込)は、プレミアムバンダイで2024年4月18日23時まで予約を受け付けている。セット内容は、ファイズドライバーNEXT、ファイズフォン20 Plus、ファイズフォン20 Plus用充電ケーブル、取扱説明書。

(C)石森プロ・東映

[PR]提供:バンダイ