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オンライン会議のマイクとカメラをコントロールする
Microsoft Teamsでは映像と音声を相互に映して、拠点が離れていても対面のように会議をできます。
一般的には、ユーザーがオンライン会議にするときに、あるいはオンライン会議参加中に、自分の端末のマイクやカメラのオン、オフを切り替えます。しかし、状況によっては、主催者が参加者の映像と音声を制限したいことがあります。たとえば、双方向通信に十分な通信速度を得られない場合、講義形式(ウェビナー形式)で参加者画面を省略したい場合に便利です。
会議の予約段階から制限する
Teamsのカレンダーで会議を予約する段階で、参加者のマイクやカメラの使用を制限できます。
(1)Teamsにサインインし、「カレンダー」をクリック。
(2)会議を開催する時間帯をクリック。
(3)会議の件名、参加者、日時等、必要事項を入力する。
(4)「送信」をクリックして会議を保存し、参加者に通知メールを送信。
以上で、オンライン会議をカレンダーに予約保存しました。次に、この会議を編集して、参加者のカメラ、マイクを禁止します。
(5)カレンダー上の会議をダブルクリックして会議の編集ページを開く。
(6)「…」(その他のオプション)をクリック。
(7)「会議のオプション」メニューをクリック。
マイクやカメラを必ず使用する人(発表者)とそれ以外を分ける設定を行います。
(8)共同開催者がいれば入力。
(9)発表者が誰になるか選択。
(10)マイクやカメラを使用させないよう「いいえ」にする。
(11)設定を保存。
開催者や発表者を整理しないとわかりにくいので、あらためて解説します。
カレンダーに会議を最初に作成する人が開催者(会議の主催者)になります。最初に作成した人以外に開催者を設定するときは、前述の(8)で共同開催者を追加します。開催者と共同開催者は会議を制御する権限を持ちますが、発表者であるとは限りません。
一方、発表者とは他の参加者に対して講演を行う人です。発表者はマイクやカメラを使いますので、発表者のマイクやカメラは無効化できません。(10)で「いいえ」を選択してマイクやカメラを無効化できるのは、発表者以外のユーザーとなります。
前述の画面の(9)の「発表者となるユーザー」の選択肢と意味は次のようになります。
発表者となるユーザー | 意味 |
---|---|
全員 | 既定の設定。全員が発表者なので参加者のマイクやカメラを無効化できない。(10)の設定は意味がない。 |
自分の所属組織内のユーザー及びゲスト | 自分の所属組織内のユーザーが発表者となる。それ以外のユーザーのマイクやカメラを無効にできる。 |
特定のユーザー | 「特定のユーザー」を選択すると、ユーザー名を入力するボックスが表示されるので、発表者となるユーザー名を入力する。入力したユーザー以外のマイクやカメラを無効にできる。なお、会議の開催者が自分のユーザー名を入力することはできない。 |
自分と共同開催者のみ | 会議の開催者のみ、または会議の開催者と共同開催者のみが発表者となる。共同開催者は(8)で入力する。自分と共同開催者以外のユーザーのカメラやマイクを無効にできる。 |
たとえば、会議の開催者が自分以外のすべてのユーザーのマイクとカメラを禁止したいときは、(8)の「共同開催者」を空欄のままにし、 (9)で「自分と共同開催者のみ」を選択し、(10)で「いいえ」を設定します。
※大規模な会議の場合は、万が一会議の開催者になんらかのトラブルがあった場合に備えて、共同開催者を追加しておくのがいいでしょう。
会議中に参加者全員のマイクやカメラを禁止する
会議の開催中に、開催者が開催者以外の参加者のマイクやカメラを禁止することもできます。
(1)会議中に「参加者」をクリック。
(2)「参加者」のウインドウの右側にある「…」(その他)をクリック。
(3)「出席者のマイクを無効にする」や「出席者のカメラを無効にする」をクリックする。
会議中に特定の参加者のマイクやカメラを禁止する
会議の開催中に、開催者が特定の参加者のマイクやカメラを禁止することもできます。
(1)会議中に「参加者」をクリックして参加者リストを表示。
(2)禁止したい参加者名の右側にある「…」(その他)をクリック。
(3)「マイクを無効にする」や「カメラを無効にする」をクリックする。
参加者の視点
マイクやカメラの使用された参加者が会議に参加した場合は次のようになります。
(1)参加する会議をクリックして「参加」ボタンをクリック。
(2)この例ではカメラが有効になっている。
(3)この例ではマイクが有効になっている。
(4)「今すぐ参加」をクリックして会議に参加する。
(5)マイクやカメラが無効化されていて有効にできない。
(6)マイクやカメラが無効である旨のメッセージが表示されることもある。
なお、オンライン会議の最中に開催者がマイクやカメラを禁止した場合も、同様の画面になり、参加者はマイクやカメラを有効にできなくなります。