戸田市と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は5月26日、ビジネスにおけるメタバースの活用に向け、バーチャル空間でのビジネス展示会の実証実験について基本協定を結んだことを発表した。

実証実験では、自宅や会社からインターネット上のアバターを通して展示会「VIRTUAL EXPO in TODA」に参加する。アバターを操作して、3D空間で各ブースを巡ったり、マイクを使用して音声で会話したりすることが可能。参加企業は、密を回避しながらPRの実施を図ることができる。

  • 2021年9月の市民イベントの様子

    2021年9月の市民イベントの様子

戸田市は2021年9月25・26日に、CTCのバーチャル空間「CTC Digital Base」を利用した市民イベントを開催。バーチャルでのサッカー体験や花火大会の実施に加え、市内企業14社によるPRコーナーも展示会場に設けた。

バーチャルイベント2回目となる今回の展示会は、ビジネス展示会として近隣市区などからも参加企業を募り、約30社が出展する予定。多くの意見を集めメタバース活用の実証につなげる。戸田市とCTCは、今回の実証実験を通して、地域企業の産業競争力強化を図るとともに、地域課題解決につながるようDX推進の取り組みを相互協力していく考えだ。