【特集】

「Kaveri」徹底検証!! - 「A10-7850K」で探る新世代APUの実力(前編)

1 待望の「Kaveri」がようやくお目見え

 
  • <<
  • <

1/18

AMD派の人々には待ちに待った「Kaveri」(開発コード名)が1月14日、Desktop向けからリリースされることになった。既報の通り、最上位モデル「A10-7850K」はSteamrollerベースの4コアにGCNベースのRADEON GPU Coreを8コア統合した製品となっており、CESの会場ではIntelのCore i5-4670Kとの性能比較が示され、非常に良い成績を収めたとされた。

さて、今回このKaveriの評価キットを入手したのだが、時間が短すぎてテストがまだ終わりきっていない。そんなこともあって、今回は前世代製品であるRichland(A10-6800K)との性能比較のみをまずはお届けする事としたい。また筆者のレポートではおなじみRMMA系も今回分析が間に合わなかったので、これは後送りとさせていただく。まずは速報、ということで御了承いただきたい。

今回発表になったのは、12コア(CPU 4コア+GPU 8コア)のA10-7850Kと、10コア(CPU 4コア+GPU 6コア)のA10-7700Kの2製品で、ほかに同じ10コアのA8-7600も近日発表になる見込みだという。

Photo01:動作周波数はRichland世代が定格4GHz/最大4.4GHzだったのから比べるとやや下がっている

TDPはA10-7850KとA10-7700Kがともに95W、A8-7600は65W/45Wとされる。複数のTDPがあるのは、Kaveriの世代からAMDもConfigurable TDPを採用したからで、AMDでは15W~95Wまでの範囲にスケーラブルに対応できると説明する。

Photo02:BIOSが対応していれば、BIOS SetupからTDPの値を入力する事で複数のTDPに設定可能

パッケージのサイズは従来のRichlandのものと変わらないが、デザインがAMD FXを思わせるものに変わっている(Photo03、04)。

Photo03:愛らしいパッケージ(違)

Photo04:側面にのぞき穴があって、OPNを確認できるあたりは従来と同じ

CPUのパッケージはSocket FM2+対応ということで、これに対応したマザーボードはBIOSさえ対応していればそのまま利用できる(Photo05)。ちなみに付属してきたCPUクーラーはRichland世代と同じアルミ製のもので、95WというTDPを考えればこれでも十分なのかもしれないが、オーバークロック向けには明らかに物足りないレベルであった(Photo06)。

Photo05:OPNはAD785KXBI44JA。今回はいわゆるES品ではなく、本当にリテール販売向けのものがそのまま評価用に貸与された

Photo06:AMDの場合、幸いなのはCPUクーラー保持のリテンションの構造が昔から変わらないことで、お陰でSocket AM2時代のクーラーすらそのまま使える

CPU-Zの結果(Photo07,08)およびGPU-Zの結果(Photo09)はご覧の通り。

Photo07:動作周波数は定格3.7GHz、最大4GHz。コア電圧は0.864V

Photo08:L1命令キャッシュが3wayというのは何かのミスではないかと思う

Photo09:一応最新版(0.7.5)のGPU-Zを利用したが、GPUを正しく認識できず

OSからは問題なく認識された(Photo10,11)。

Photo10:OSからは問題なくA10-7850Kと認識

Photo11:Experience IndexだとCPUは7.4、GPUは6.8と認識

さて、ついでにテスト環境について説明しておく。今回はあくまで同一プラットフォームを利用するRichlandとKaveriの比較にとどめさせていただき、外部GPUなども利用していない。

テスト環境は表1に示す通りである。ちなみにメモリは本来DDR3-1866で動作するはずの製品なのだが、A10-6800Kと組み合わせるとどうやってもこの周波数で動作しなかったため、やむなくDDR3-1600 CL10動作で利用している。今回オーバークロック耐性などは特に追求していないので、A10-7850Kでもこのままの設定としている。

■今回のテスト環境
APU A10-7850K A10-6800K
M/B ASUSTeK A88XM-A
BIOS BIOS 1003
Driver AMD 13.30 RC2 Driver
Graphics 内蔵
Memory XMP-1866 CL10 16GB (Corsair VENGEANCE CMZ16GX3M2A1866C10 8GB×2) ※DDR3-1600 CL10動作
Storage Intel SSD520 128GB(System) + HGST HDP725050GLA360 500GB(Data)
OS Windows 7 Ultimate 64bit 日本語版+SP1

ちなみにAMDはKaveriの特徴として、DDR3-2400でも常用できる事をメリットの一つとしており、同社のRADEON Memory Gamers Seriesを使えばDDR3-2400は簡単に実現できると力説していたが、さすがに国内だと入手性が悪い事もあり(通販でも購入できるが、8GB×2のモジュールが送料込みで240.94米ドルというのは幾らなんでも高くないだろうか?)、今回は評価を見送っている。

テスト結果

さて、それでは実際にテスト結果をみていきたい。ちなみにそれぞれのグラフにおける表記であるが

  • Richland : A10-6800K
  • Kaveri : A10-7850K

となっている。

  • <<
  • <

1/18

インデックス

目次
(1) 待望の「Kaveri」がようやくお目見え
(2) ベンチマーク結果「Sandra 2014」その1
(3) ベンチマーク結果「Sandra 2014」その2
(4) ベンチマーク結果「PCMark 8 v2.0.162」
(5) ベンチマーク結果「CineBench R15」
(6) ベンチマーク結果「RightMark Multi-Thread Memory Test 1.1」
(7) ベンチマーク結果「3DMark v1.2.0」
(8) ベンチマーク結果「Basemark CL v1.1」
(9) ベンチマーク結果「UNiGiNE Heaven Version 4.0 Pro & Valley 1.0」
(10) ベンチマーク結果「Aliens vs Predator DirectX 11 Benchmark」
(11) ベンチマーク結果「Battlefield 3」
(12) ベンチマーク結果「Battlefield 4」
(13) ベンチマーク結果「BioShock Infinite」
(14) ベンチマーク結果「F1 2013」
(15) ベンチマーク結果「Metro: Last Light」
(16) ベンチマーク結果「The Elder Scrolls V: Skyrim」
(17) ベンチマーク結果「Warhammer 40000: Dawn of War II - Chaos Rising」
(18) 消費電力測定と前編のまとめ

もっと見る

関連キーワード

人気記事

一覧

新着記事