TMPGEnc Video Mastering Works 5 V5.0.6.38(グラフ61)

ペガシス
http://www.pegasys-inc.com/ja/index.html

3Dはこのくらいにして、次にエンコードを2つほど。Zacateのテストのときは、このクラスの製品でエンコードをやるのは非現実的ということで省いたが、今回はメインストリーム向けということで意味はあるだろう。まず最初はペガシスのVideo Mastering Works 5。今回はOSにあわせて英語版を利用した。

さて、このTMPGEnc Video Mastering Works 5はIntel Media SDKをサポートしており、Sandy Bridgeに内蔵されているIntel Media Processingを利用することが可能だが、このためにはOptimusを自動切換えもしくはGMA 3000を利用するように設定しなければならない。ところが実はTMPGEnc Video Mastering Works 5はCUDAにも対応しており、GeForce GT 555を利用としている場合、CUDAでのエンコードも可能である。

ということで結果はグラフ61の通りで、Sandy Bridge系の圧勝である。先にCineBenchと同じで、Media ProcessingなりCUDAなりを使わない、純粋にCPUのみでのエンコードであってもSandy BridgeはLlanoの倍以上のエンコード性能を発揮するが、Media ProcessingやCUDAを使うと、更にその倍のエンコード性能が出る形だ。

もちろんLlanoもUVD3とシェーダーを使うことでもっとエンコード性能を引き上げることは可能なのだが、それにはエンコーダ側の対応が必要で、今回評価キットにはLlanoに対応したエンコードソフトは含まれなかった。そんなわけで大差がつくのは現時点では致し方ない、というところか。