評価機材

では実際のテスト機材を次にご紹介する。今回はまだMobile向けLlanoのみのリリースのため、借用できたのも、A8-3500Mを搭載するノートである(Photo35~42)。BIOSはInsydeH20 Rev.3.5ベース(Photo43~48)だが、あまり設定項目がなかった。ちなみにGPUに関しては、たとえば内蔵グラフィックのみ(Photo49)にBIOSで設定をすると、100%ブートに失敗する(Photo50)ため、こちらもCrossFireを前提にテストをするしかなかった。

Photo35: 標準的な14inchサイズノート。製品プロトタイプというか、ODM用の一般的な方法で製造したリファレンス用という感じである。

Photo36: 保護シートをはがすのがためらわれたので、そのままくっついているのはご容赦を。当然メーカーロゴなどは入っていない。キーボードは英語配列。画面は1366×768ピクセル。キーボードの更に手前にはSDカードスロットが用意される。

Photo37: 向かって左側面は、左からACアダプタ、排気口、VGA出力、LAN、HDMI、USB 3.0ポートが並ぶ。USB 3.0ポートは1つのみ。

Photo38: 向かって右側面は、左からAudio/MIC端子、USB 2.0ポート×2、DVD-RWドライブ、ケンジントンロック用穴。ちなみに背面はバッテリー取り付けと液晶ヒンジのため、インターフェース類は皆無。

Photo39: 底面。右上の蓋の奥はHDD。中央下側の大きな蓋の奥にはメモリや無線LANカードなどの他、CPU/FCHが収まっていると思しきヒートシンクも透けて見えるが、残念ながら分解撮影が禁止されてしまったので中身は確認できていない。右下にはロゴ類を貼り付ける場所があるが、当然ながら何も貼られていない。

Photo40: 付属したバッテリ。大きさから考えて6セルと思われる。

Photo41: バッテリの定格。11.1Vで5200mAh。

Photo42: ACアダプターは19V・4.74A出力。かなりゴツい。

Photo43: InsideH2OはInside Software(http://www.insydesw.com/)の提供するUEFI BIOS。Serial Numberがいい感じに出鱈目。

Photo44: Advanced Menuにもそれほど項目は無い。

Photo45: Video Configuration。Hybrid CrossFireの他、PowerXpressも選択できる。

Photo46: USB Configurationもこれしかない。

Photo47: 一番期待したAdvanced CPU Controlもこれだけで、TurboCoreのOn/Offなどの設定項目は皆無。

Photo48: Boot Menuもごく一般的。

Photo49: Special FeatureをDisabledに設定すると、Primary Video AdapterをAuto以外に選択することが可能。

Photo50: 今回試用したドライバが、どうもDiscrete Graphicsの存在を前提にしているようで、ドライバを入れなおしても無駄だった。

Windowsからは普通に認識され(Photo51)、Windows Experience Indexの値もノートとしてはそう悪いものではない(Photo52)。CPU-Zの結果はこちら(Photo53~59)だが、原稿執筆時点としては最新版のVersion 1.57.1でもまだLlanoの情報が正しく取得できていないようであった。これはGPU-Zの結果も同じ(Photo60)である。こうなると、CPUそのものはAMD A8-3500Mでいいとして、搭載するDiscrete Graphicsが何なのかがさっぱり判らないのだが、VISION Engine Control Center(旧Catalyst Control Center)でCrossFireをEnableにすると(Photo61)、「Information」→「Hardware」でDiscrete側GPUの情報が"Linked Adapter"として表示される。ここから見ると、どうも搭載されているのはRadeon HD 6630Mの模様である(これはコアの動作周波数が485MHzでDDR3メモリ搭載ということから判断可能)。

Photo51: Processor名が無駄に長くなるのもまた問題。

Photo52: Desktop Performanceが一番低いというちょっと意外な結果に。とはいえ3Dのスコアは高いあたりがCrossFireの効果かもしれない。

Photo53: RevisionとかCode Nameとかが全部未対応。動作周波数は一応正しく取得できている。

Photo54: この通りコアはちゃんと4つ認識される。

Photo55: キャッシュ構成。L1/L2共にSet AssosiativeやLine SizeはPhenom IIと同じ。唯一L2のサイズのみが異なっている。

Photo56: これを見るとこのノートがCOMPAL(仁宝電脳)の製造するPCL10というモデルになっている。まぁCOMPALはQUANTAと並ぶノートPCのODM大手だから、それほど不思議ではないのだが。

Photo57: メモリアクセスの情報はあまり正しく取得できているとは言えない。

Photo58: DIMMの情報も同じく取得できていない。ちなみにSandraではなぜかメモリモジュールがSanMax M471B5773CHS-CH9 2GB DDR3 SO-DIMM PC3-10600U DDR3-1333×2であると取得しており、このあたりはCPU-Zとデータの取り方が違うのかもしれない。

Photo59: グラフィック表示もこれだけで、Discrete側は表示されなかった。

Photo60: それでも型番が正しく表示されただけでもマシと思うべきか。謎なのはCrossFireが3 GPUと表示されること。実はSandraでもテストによっては"3x AMD Radeon HD 6620G"と表示される事があって、ちょっといぶかしく思っていた。このあたりは各テストが正しくLlanoをハンドリングできるまで待つしかなさそうだ。

Photo61: 結局のところ、内蔵GPUのみで評価するための方法は、ここでCrossFireをDisableにするしかないようだ。実際結果もこれを反映するものとなった。

Photo62: このList、実際にはスクロールしないと表示しきれないので、キャプチャしたものを繋ぎ合わせて1枚にしてみた。CrossFireを無効にすると、"Linked Adapter"以下が一切表示されなくなる。

さて、A8シリーズの比較的上位モデルの対抗馬となれば、Core i5のハイエンドかCore i7のローエンドあたりがPhoto27を見る限り適切ということになる。今回はCore i7-2630 QMを搭載するLenovoのIdeaPad Y570を対抗製品として借用した(Photo63~73)。

Photo63: 天板はパンチングメタル仕上げ。lenovoのロゴが、この向きだと逆についているのが判る。

Photo64: 天板のアップ。2種類の径の穴で数字をランダムに刻印した形。このサイズだと(特に小さいほうの穴は)レーザー加工ではないかと思う。意外にコストが掛かっているのがわかる。

Photo65: キーボードはテンキーまで装備したフルキーボード。15.6inch液晶だけにかなり大きい。キーボード手前にはカードリーダー(6in1)、OptimusのOn/Off、無線のOn/Offの切り替えスイッチがある。

Photo66: 液晶ヒンジ手前にJBLのスピーカーを内蔵。

Photo67: 電源ボタンが透過光加工なのは普通だが、こちらも天板の用に微細な穴でマークを描く凝った仕様。

Photo68: 音量その他のボタンは非機械式のもの。このあたりも高級感が漂う。

Photo69: 向かって左側面は左からAnalog RGB、HDMI、排気口、LAN、USB/eSATAコンボ、USB2.0、ヘッドホン/マイク端子が並ぶ。

Photo70: 右側面はUSB 3.0端子×2、BD-Rドライブ、ACアダプタ、ケンジントンロック。

Photo71: 底面はこんな感じ。HDDなどは中央の大きな蓋の奥に置かれる。

Photo72: バッテリーは10.8V、5.4Ahのもの。

Photo73: 流石にACアダプタはかなりゴツ目。出力は19.5V・6.15Aとなっている。