CineBench R11.5(グラフ26)

MAXON Computer GmbH
http://www.cinebench.com/

次にレンダリングその1でCineBenchである。長らくR10が使われてきたCineBenchだが、同社のCINEMA 4Dが11.5に上がったことを受け、こちらもR11.5がリリースされた。今度は画面分割の方法も変化し、最大で64threadまで同時に利用できるようになっている(Photo20)。

Photo20: 従来は画面全体を上下方向に分割して、それぞれ別Threadで実行する方式だったが、R11.5ではPOV-RAYの様に画面をこまかな正方形のブロックに分割、これを1Threadで順次処理してゆく方法に変わった。レンダリングは画面中央から始まり、時計回りで螺旋を描きながら画面の端に向けてレンダリングを順次行ってゆく方式となっている。

さて結果であるが、One CPU(1Threadのみでレンダリング実施)の場合のスコアは殆ど誤差の範囲であるが、All CPU(全Threadを使ってレンダリング実施)の場合は相応に性能が上がっている。レンダリング処理そのものが重くなったようで、スコアの桁がずいぶん小さくなっているのはまぁ仕方ないところだろう。逆にOpenGLを使ったシェーディング関連処理の性能が殆ど変わらないのは、ドライバがシングルスレッドで動作しており、かつボトルネックがむしろGPU側にある以上当然かもしれない。