消費電力

CPU性能テストの最後がこのグラフ68である。待機時は当然ながらそれほど消費電力差は無いが、フル稼働させると相応に消費電力が増えるのは仕方ないところ。特にCore 7-870はどうしても多くなりがちである。ところでこれはグラフには出てこない話(*1)であるが、Core i5-661のコア毎の周波数を例えばTMonitor64で眺めながらベンチマークを掛けていると、Lynnfieldに比べてClarkdaleは、

  • なかなかTurboまで周波数が上がりにくい
  • 上がってもすぐに落ちやすい

といった感触を受ける。恐らくGPUコアを統合している関係で、Thermal EnvelopeがLynnfieldよりも厳しいのだろうが、今回のテストの様にGPUを外付けしている環境ではちょっとGPUコアの存在を疎ましく思ったのは事実だ。

話を戻すと、確かに消費電力はCore i5-661が間違いなく少ない。やはり32nmプロセスは伊達ではないということだろう。ただ、常時Sandraの様な高負荷アプリケーションを使うケースではともかく、普段はそれほどでもない、というケースではCore i5-750との差異をそれほど感じることもないだろう。

(*) Tmonitorは右クリックでログが取れるという筈なのだが、今回のテスト環境ではいくらやってもログが取れなかった。ただ32bit OSの環境では右クリック可能なので、これは32bit OSのみの機能なのかもしれない。そんなわけで、具体的な証拠となるグラフは今回なしである。