アップロード機能が強化した「Windows Liveフォトギャラリー」

WindowsメールからWindows Liveメールへと移行したように、Windows 7ではWindowsフォトギャラリーも廃止され、「Windows Liveフォトギャラリー」へと移行している。Windows Liveアプリケーション発と言うこともあり、Windows Liveサービスとの連携が色濃く、写真のアップロード先が追加された。選択できるのは、写真共有サービス「フォト」や、イベントの告知や参加表明などができるサービス「イベント」、コミュニティ機能となるサービス「グループ」の3つ。同メニューには動画ファイルをアップロードするための<Soapbox on MSN Video>があるが、MSN Soapboxは既にサービスが終了しているため、使用することはできない。次回のバージョンアップで改善されるだろう。

また、写真や動画のアップロード先を追加できるプラグイン機能も新たにサポート。初期状態ではFlickrやYouTubeに対応しているが、<アップロード>メニュー→<その他のサービス>→<プラグインの追加>を選択するとアクセスできるWebページでは、Facebookなどのプラグインが公開されていた(図543~546)。

図543: 起動時にはWindows Liveへのサインインをうながされる。これはWinodws LiveフォトギャラリーがWindows Liveと連動する機能が多いためだ

図544: 同じく起動時に関連付けの変更をうながされる。こちらは好みに応じて変更するといいだろう。ちなみにWindows 7の初期関連付けは「Windowsフォトビューア」だ

図545: Windows Liveフォトギャラリーでは、画像の閲覧や管理、簡単な写真編集も可能だ

図546: 選択した画像や動画をアップロードできるサービスも兼ね備えている。プラグインを導入することで対応サービスの拡張も可能だ

ユニークな新機能が「人物タグ」。写真に写っている人物を自動検出し、人物の名前をタグとして付けることが可能だ。具体的にはWindows Liveフォトギャラリーで、画像を開いた画像に人物が含まれていると人物の顔を自動認識し、タグの入力をうながすというもの。1枚の写真に複数の人物が写っている場合は、それぞれの顔に対して個別のタグを追加できる。もちろん手動で顔の位置を選択してタグを付けることも可能だ(図547~550)。

図547: 人物が写っている写真を開くと、自動的に人物の識別が行なわれる

図548: 情報ウィンドウにある<識別>か人物をクリックすると「人物タグ」の設定が可能になる。ここにタグ名を入力して[Enter]キーを押す

図549: これで人物タグの登録が完了し、吹き出しのように表示される

図550: ナビゲーションウィンドウには登録した人物タグが並び、同タグをクリックすることで、登録したタグを含む画像のみ表示することが可能だ