リボンUIをサポートした「ペイント」と「ワードパッド」

Windows OSのアプレット(アプリケーションやプログラム、ツール類を指す)は、OSのバージョンアップにあわせて進化してきた。定番とも言える電卓やペイント、ワードパッドは、Windows 7にも搭載されているが、Windows Vistaのアプレットと大きく異なるのが、Office 2007で初導入されたリボンUIを採用した点。Microsoft曰く、直感的で説明を必要としないリボンUIは、理論的なグループ化により、ユーザビリティを向上させたものらしいが、Office 2007の不評を踏まえると、Microsoftの説明に異論を持つ方も少なくないだろう。確かにマウス操作を前提とした場合、リボンUIの優位性は認めざるを得ないが、キーボード派には使い勝手が悪くなってしまう。そのためリボンUIには、[Alt]キーを押すと、割り当てられたショートカットキーを表示する仕組みを設け、[Alt]+[F]→[O]キーでファイルダイアログを開くといった操作方法も用意されている(図524)。

図524: リボンUIを搭載した「ペイント」と「ワードパッド」。操作性に関しては意見が分かれるだろう