意外に便利なプレイビューモード

Windows Media Player 12には、再生コンテンツの必要な情報だけを表示するプレイビューモードが用意されている。Windows 7ベータ版の頃はLightweight Playback(ライトウェイト プレイバック)モードと呼ばれていた機能だ。Windows Media Player 12の標準表示はナビゲーションウィンドウやライブラリビューが並ぶライブラリモードだが、ボタンをクリックすることで、ライブラリモードとプレイビューモードを瞬時に切り替えることができる。例えば仕事中に流すBGMをWindows Media Player 12で再生する場合、初期状態では派手な視覚効果が流れていたが、これならデスクトップの隅に置いても邪魔にならないはずだ(図517~518)。

図517: ライブラリモード時にウィンドウ右下にあるボタンをクリックすることで、プレイビューモードに切り替えられる

図518: 音楽再生時のプレイビューモードではアルバムアートが表示され、動画再生時は映像が表示される。マウスポインタをウィンドウ外に移動すれば、コントローラは自動的に消える

BGMと言えば以前のWindows Media Playerでは、最小化にタスクバーと合体する機能が備わっていたが、Windows 7では廃止されている。ジャンプリストにはいくつかの操作項目が用意されているが、タスクツールバーの利便性には追いついておらず、以前のインターネットラジオを廃止したように、Windows Media Player 12における唯一のマイナス点となるだろう(図519)。

図519: ジャンプリストからは、再生リストの再開やライブラリに登録された音楽ファイルの再生が実行できる