検索候補の拡充も新機能の1つ。アドレスバーに入力したキーワードを元に、過去の検索履歴やWebのアクセス履歴、検索サイトの自動補完などを用いて検索対象を列挙する機能が加わった。Internet Explorer 8のライバルであるMozzila Firefoxではスマートロケーションバーという名で既に実装されている機能だが、マッチ率の高いものを先頭に並べ、[Shift]+[Enter]キーで一発アクセスする機能や、カテゴリーごとに見栄えよく並んでいるため、Mozzila Firefoxのそれよりも使いやすい。追加可能な検索プロバイダによっては画像検索も行なえる。各検索サイトでは様々な検索方法を用意しているので、これらの機能に対応した検索プロバイダがラインナップされると、より使いやすくなりそうだ(図501~502)。

図501: 検索テキストボックスに文字列の一部を入力すると、検索候補を表示するサジェスト機能をサポート。これらの情報は過去の検索文字列が用いられる。また、検索履歴やWebサイトのサジェスト機能もサポートする(執筆時点でBingは未対応だった)

図502: こちらはlivedoor画像検索を用いた例。検索テキストボックスから、簡単に画像検索が行なえる

情報収集の面では「Webスライス」も注目株。同機能はRSSロジックを用いてWebページの一部を肉片のように切り取り、ツールバー上へ登録。ユーザーは好きなタイミングで最新の情報をWebサイトにアクセスすることなく確認できるというもの。Webサイト側の対応が必要なせいか、アドオンギャラリーのWebスライスに並ぶアイテムは30あまり。今後の対応を期待したい(図503~505)。

図503: Webページの一部をお気に入りバーから参照できるWebスライス。対応するサイトでは緑色のボタンが表示されるので、同ボタンをクリックし、コンテンツを選択する

図504: 確認をうながすダイアログが起動したら、<お気に入りバーに追加>ボタンをクリックする

図505: お気に入りバーに追加されたボタンをクリックすると、Webコンテンツの一部が小窓に表示される