Windows 7はDirectX 11を搭載

Windows 7のパフォーマンスを最大限に引き出すため、WDDM(Windows Display Driver Model) 1.1仕様のグラフィックスドライバが必須なのは、「パフォーマンスが改善されたDesktop Window Manager」で述べたとおりである。しかし気になるのが、お使いのコンピュータに組み込まれたデバイスドライバが、WDDM 1.1に準拠しているか否か。同じく前述のとおり、グラフィックスドライバのプロパティダイアログでグラフィックスカード(GPU)のデバイスドライバを確認できるものの、Windowsカタログに搭載されているデバイスドライバの多くは、WDDMバージョン名が記載されていないため、確認するのは難しい(図290)。

図290: Windows 7インストール直後はWDDMバージョンが表示されるものの、Windows Update経由でWindowsカタログ上のデバイスドライバを組み込むと表示されなくなる

そこで試して欲しいのが「DirectX診断ツール」である。同ツールでは、グラフィックスカードのデバイス情報だけでなくデバイスドライバの情報も確認できるが、ここでドライバモデルであるWDDMのバージョン情報を確認することも可能だ。もしプロパティダイアログでWDDMバージョンを確認できない、DWM(Desktop Window Manager)の調子がおかしい、といった場合に確認するといいだろう。もちろんWDDM 1.0と表示された場合は、ベンダーのWebサイトにアクセスし、最新のグラフィックスドライバを導入して欲しい(図291~292)。

図291: [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを起動し、テキストボックスに「dxdiag」と入力して<OK>ボタンをクリック

図292: 「DirectX診断ツール」の<ディスプレイ>タブにある「ドライバー」セクションでドライバモデルのバージョンを確認できる