Windows 7 Upgrade Advisorでチェック

早速Windows 7のインストールに取りかかるが、ここでポイントとなるのが、Windows 7のシステム要件。図33にはWindows 7だけでなくWindows Vistaのシステム要件も参考としてとして用意したが、ご覧のとおり、Windows Vistaのそれと大差ない内容となっている。強いて言えばHDD空き容量が若干厳しくなった程度。つまり、これまでWindows Vistaを使ってきたユーザーならば、そのままWindows 7に移行しても問題なく動作するということだ(図33)。

Windows 7のシステム要件 Windows Vistaのシステム要件 ※Home Premiumエディション以上
CPU 1GHz以上の32/64ビットのプロセッサ 1GHz以上の32/64ビットのプロセッサ
メモリ 1GB以上(32ビット)/2GB以上(64ビット) 1GB以上
HDD空き容量 16GB以上(32ビット)/20GB以上(64ビット) 15GB以上
GPU WDDM 1.0 以上のドライバを搭載したDirectX 9対応グラフィックスデバイス WDDMドライバを搭載したDirectX 9対応のグラフィックデバイス
図33: Windows 7のシステム要件

もちろん話がこれほど単純ならば、アップグレード時に発生するトラブルで悩むユーザーはもっと少ないだろう。アップグレード時の主な問題となるのが、周辺機器や内蔵デバイスの互換性である。そこで用意されたのが「Windows 7 Upgrade Advisor」である。Windows 7の動作に必要なハードウェア要件を満たしているか、コンピュータに接続された各デバイスや、インストール済みアプリケーションがWindows 7で動作するかチェックを行ない、Windows 7を安全に導入できるか確認するという、Microsoft謹製のアプリケーションだ。執筆時点ではベータ版かつ英語版のみ提供されてたが、Windows 7発売以降は日本語版が用意されたので、お使いのコンピュータでWindows 7が動作するか不安な方は、是非利用頂きたい(図34~38)。

図34: 「Windows 7 Upgrade Advisor」ベータ版を起動し、<Start check>ボタンをクリックする

図35: Windows 7導入時に問題が発生しないか、各所をチェックする。コンピュータによって異なるが、数分ほどかかる場合もあるので、そのままお待ち頂きたい

図36: チェックが完了すると、3種類のカテゴリーに分けて結果が表示される

図37: 「System Requirements」の「See all system requirements」をクリックすると、ハードウェア要件の調査結果が表示される

図38: 「Device」の「See all devices」をクリックすると、周辺機器や内蔵デバイスの調査結果が表示される