その他のテストも見てみよう。グラフ51はCryptgraphyのテストだが、結果はCore i7にかなり近いといって差し支えないレベルである。Encryption/Decryptionの処理の大半が、L1~L2程度で収まると、こうした結果になるわけだ。

一方Multi-Core Efficiency(グラフ52)は、やはりキャッシュの遅さも相まってCore 2/Core i7系とは比較にはならないが、Phenom X4 9950と比較するとPhenom IIのスコアは大分改善されていることが判る。

グラフ53は絶対的なBandwidthで、Core 2/Core i7の結果と比較すると、特128KBあたりまでは(動作周波数の高さもあって)そう大きく見劣りしていないことがわかる。問題はそこからがガクッと下がる事で、やはり問題はL2/L3キャッシュにあると言えよう。