で、バラける代表として、まずはEnemy Territory: Quake Wars(ETQW)の詳細を見てみた(グラフ26)。HOCBenchではETQW用にCanyon/Outstrikes/Quarry/Salvageの4つのシナリオを用意しており、グラフ26はそれぞれのシナリオ別に平均フレームレートをまとめたものだ。

仔細に数字を見ると、確かにPhenom系の性能はCore 2やCore i7にやや劣るものの、Phenom IIに関してはかなり性能の底上げがなされており、比較的良い性能を出している事が判る。

この傾向はHalf-Life 2(グラフ27)でも同様だ。こちらはHalf-Life 2/Half-Life 2 Lost Corst/Half-Life 2 Esisode One/Half-Life 2 Episode 2という4つのゲームで、Half-Life 2とEpisode 2には2つづつシナリオが用意される関係で、トータル6シナリオとなる。

スコアを見てみると、確かにPhenomのスコアは悪いものの、Phenom IIになるとスコアの底上げがかなりなされており、そう大きな性能差とはいえなくなっていることが判る。もっとも、グラフ25のCrysisの様に、同一動作周波数で10fps以上、Core 2/Core i7系よりも遅い(しかもフレームレートの絶対値が低いから、その差の大きさを体感しやすい)ケースもあるので、一概に「そう大きな差ではない」とも言いにくいのだが。