Excel 2008の新機能「数式オートコンプリート」は、関数のつづりを正確に覚えていないユーザはもちろん、パワーユーザにとっても利用価値が高い。数式・セル参照の始まりを意味する記号「=」を入力し、目的の関数の先頭1文字を入力してみよう。その文字から始まる関数すべてが、セルの横にポップアップ表示されるはずだ。

文字を続けて入力すると、候補として表示される関数は絞り込まれる。たとえば、DCOUNT関数を入力したいとき、「=D」の段階では30近い関数が表示されているが、続けて「C」を入力し「=DC」とすると、候補は2つに絞り込まれる。この段階で、カーソルキーを使い目的の「DCOUNT」を選び、[Enter]キーか[TAB]キーを押すと、セルにDCOUNT関数が入力される仕組みだ。

「=」に続けて関数の先頭1字を入力すると、同じ文字から始まる関数が一覧される

2文字ほど入力すれば、関数はかなり絞り込まれる

関数の入力後は書式も表示される

この機能が必要ない場合には、無効化することもできる。環境設定の「オートコンプリート」ペインを開き、「関数、名前付き範囲、資産/財務管理分類の入力で[オートコンプリート]メニューを表示する」のチェックを外せば、次回数式を入力するときには候補が表示されないはずだ。また、ある程度文字数を入力しないかぎり候補を表示させたくない場合にも、「1文字以上入力した場合にのみメニューを表示する」で字数を調整すれば対応できる。

オートコンプリートのレベルを変更することもできる