ファイル形式にPDFを選択すれば、文書をPDF化できる

Office 2008 for Macでは、PDF出力機能も改良されている。Office 2004では、他のアプリケーションと同様プリントダイアログから「PDFとして保存」を選択していたが、今後はファイル保存ダイアログでファイル形式にPDFを指定すればOK。ふだん同様、文書を保存する感覚でPDFを生成できるのだ。

PDFには、文書で使用しているフォントがそのまま適用される。Mac OS X標準装備のヒラギノなどOpenTypeフォントはもちろん、Office 2008 for Macに付属の各種TrueTypeフォントも使用できる。フォントはサブセット埋め込み (書類に使用されているフォントのみ文書に埋め込む仕様) されるため、ファイルサイズを抑えることができるうえ、MacでもWindowsでもまったく同じデザインで表示 / 印刷できる。

Office 2008 for Macで新しく加えられた「メイリオ」も、問題なくサブセット埋め込みできる。「葛」や「茨」といったJIS X 0213:2004対応フォントでは異なる表示になる文字を、対応するフォントを持たない環境でもそのままの形で見せたいときに活用できるだろう。

メイリオの異体字もPDF化すれば、JIS X 0213:2004対応フォントを持たない環境でも問題なく表示できる

ただし、Word 2008とPowerPoint 2008を使用する場合、特定のページのみPDFとして出力することはできない。1~5ページのうち1~2のみ、あるいは1, 2~5ページのように範囲指定してPDF化したいという場合には、印刷ダイアログで対象のページを選択し、[PDF]→[PDFとして保存]を実行しよう。