図のデザインを瞬時に変更できることも、SmartArtの長所の1つだ。既存の図を選択(図の周囲に枠が表示)した状態から、エレメンツギャラリーで任意のデザインを選択すると、ただちに新しいデザインに切り替わる。入力したテキストもそのまま維持されるので、どのデザインが適当か取捨選択することが可能だ。

エレメンツギャラリーを使えば、テキストを入力し直すことなく図柄を変更できる

3D風の外観にしたい、アイテムの色を変えたいというときには、ツールパレットの「SmartArtグラフィックスタイル」を使おう。メニューバーから[表示]→[書式パレット]を選択するか、直接ツールパレット左端の「書式パレット」ボタンを押し、「SmartArtグラフィックスタイル」左横の▲をクリックしてメニューを展開すれば準備は完了だ。

SmartArtの外観を変更する場合には、「スタイル」タブを選択する。ツールパレット上には、現在選択されているSmartArtのバリエーションが表示されるので、好みのものをクリックすれば即座に外観が変更される。たとえば、エレメンツギャラリーで選択した直後の「歯車」は平面的な外観だが、以下の図のような3D風外観にも瞬時に変更できる。

ツールパレットを使えば、SmartArtの外観を3-D風にしたり色を変更したりすることも簡単

色を変更する場合は、「色」タブを選択する。アイテム1つ1つの色を設定することはできないが、色の組み合わせは豊富に用意されているので、取り急ぎイメージを固めたいときには有用だ。

アイテム1つ1つを細かく設定したい場合には、対象のアイテムをダブルクリックして「図の書式設定」画面を表示する。グラデーション処理やテクスチャの貼り付け、面取りの調整や回転など3Dアイテムの設定、影や反射などの表示効果を加えることもできる。設定可能な項目は多岐におよぶため、ツールパレットの「スタイル」タブでおおまかなデザインを決定したあと、「図の書式設定」で微調整する、という使い方がお勧めだ。