Office 2008 for Macでは、デフォルトのファイルフォーマットが「Office Open XML File Formats (OOXML)」に変更されている。OOXMLは、2007年1月発売の2007 Microsoft Office system (Windows版Office 2007)でWordとExcel、PowerPointに初めて採用され、Office 2008 for Macにもまったく同じ仕様のものが採用されている。

表5: Office 2008 for Macの新しい拡張子

これまで Office 2008
Word doc docx
Excel xls xlsx
PowerPoint ppt pptx

Openという言葉が示すとおり、OOXMLの仕様は公開されている。OOXMLは欧州の標準化組織であるECMA Internationalによって認定された国際標準のファイルフォーマットであり、サードパーティーの製品も対応することが可能だ。実際、Mac OS X 10.5(Leopard)の新機能「Quick Look」は、Microsoftの協力なしにApple開発チームが独力でWord / Excel用プラグインを開発している。

Office 2008 for Macに採用された新ファイルフォーマットは、標準規格であるOOXMLに準拠しており、Windows版Office 2007のファイルフォーマットと完全な互換性を持つ。言い換えれば、Windows版Office 2007に収録のWord / Excel / PowerPointで作成した文書は、同じOOXML準拠のファイルであるため、そのままOffice 2008 for Macで開ける。反対にOffice 2008 for Macで作成した文書も、フォーマットの変換なしにWindows版Office 2007で開くことができる。

OOXMLの内容を調べると、XMLやJPEGなど多くのファイルが1つにまとめられていることがわかる