【特集】

AMD新プロセスの真実 - 65nm版Athlon 64 X2、キャッシュの謎に挑む

2 ベンチマーク環境

    大原雄介  [2007/03/12]

    Athlon 64 X2 5000+

    さて、今回借用したのは65nm SOIプロセスの5000+(Photo01)。Brisbaneコアのものである(Photo02~04)。一応復習しておくと、

    • キャッシュ構成:512KB×2
    • トランジスタ数:2億2100万個
    • ダイサイズ:126平方mm
    • Stepping:G1
    • Normal Vcc:1.25~1.35V
    • TDP:65W
    • Tcase:55℃~72℃

    となっている。

    Photo01:OPNは"AD05000IAA5DD"。末尾がDDなのは65nm SOIの意味。Tcaseは55℃~72℃、TDPは65W。Vcoreは1.25V / 1.35Vとなっている。

    Photo02:CPU-Z 1.38にて。実際のVcoreは1.376Vとなっている。

    Photo03:Crystal CPUID 4.9.4.324での表示。

    Photo04:RMMAの表記。5000+もまだDBには含まれてないようだ。

    ちなみにWindsorコア、つまり90nm SOIの5000+のスペックは、

    • キャッシュ構成:512KB×2
    • トランジスタ数:1億5380万個
    • ダイサイズ:183平方mm
    • Stepping:F2 / F3
    • Normal Vcc:1.30~1.35V / 1.20~1.25V
    • TDP:89W / 65W
    • Tcase:55℃~70℃ / 55℃~72℃

    となっている。

    実はWindosorはStepping F2(ADA5000IAA5CUADA5000IAA5CS)とStepping F3(ADO5000IAA6CZ)の2製品があり、このStepping F3の方はTDPが65Wと今回の65nm製品と差が無いところまで消費電力が落ちている。これはAthlon 64 X2 6000+のレビューにも述べた通り、Stepping F3とStepping G1でトランジスタの構造が同じためと考えられる。

    ところで動作周波数が100MHz刻みとなったために、メモリのスピードは更に微妙なことになっている。表2は、100MHz刻みで動作周波数を上げていった時の、DDR2-677 / 800における実クロックを示したものである。これを見ると判るとおり、例えば4000+(2.1GHz)などは、DDR2-600 / 700相当でしか動作しないわけで、致し方ないとはいえちょっと勿体無い気はする。

    表2

    ベンチマーク環境

    表3に今回のベンチマーク環境を示す。実は前回のAthlon 64 X2 6000+の時と全く同じ、というかデータそのものは同時に取っており、従って結果は両方に共通する。実際、4800+とか5200+に関しては、Athlon 64 X2 6000+で出てきたものと全く同一である。異なるのは比較対照であり、前回はメインストリーム向けハイエンド製品としてIntelのCore 2との比較、今回はAMDの中で同じモデルナンバー同士の比較、ということにしている。そういうわけで利用したテスト類やテストルールは、Athlon 64 X2 6000+のレポートと全く同一である(グラフ48以降は今回の特集用の追加テストとなっており、これは今回のみのものだが、それは別に説明する)。

    表3
    CPU Athlon 64 X2 3800 / 4000+ / 4200+ / 4400+ / 4800+
    M/B ASUSTeK M2N32-SLI Deluxe
    BIOS Revision 0903
    Driver nForce Chipset Driver 6.53
    Memory Corsair TWIN2X1024-8500 (DDR2-1066 CL5)<br>800MHz 5-5-5-15として動作
    Video SAPPHIRE RADEON X1900XT 512MB
    Driver Catalyst 7.1
    HDD Seagate Barracuda 7200.7 120GB SATA (ST3120827AS)<br>NTFSフォーマット
    OS Windows XP Professional 英語版+SP2

    ちなみに90nm SOIと65nm SOIで共通するスペックの製品は5000+であるが、今回Windsorコア(つまり90nm SOI)のAthlon 64 X2 5000+が用意できなかった。このため、5000+を2GHz駆動(つまり3800+相当)とし、これとWindsorコアの3800+を比較するという、やや変則的な状況になっていることをお断りしておく。

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