【特集】

Athlon 64 X2 6000+を緊急検証 - 3GHzはダテじゃない!?

15 総括

    大原雄介  [2007/02/20]

    ということで、大雑把にAthlon 64 X2 6000+の性能を評価してみた。大雑把にまとめると、

    • 価格面ではそれなりに魅力的。
    • 性能的にはCore 2 Duo E6600に並びかけるといったあたり。並びきるには至っていない。
    • 消費電力は半端ではない。Athlon 64 X2ファミリーの中では最大。

    というあたりか。本質的に従来のWindsorから内部的な性能改善などの策はとられておらず、唯一動作動作速度を上げるという形で性能を上げたモデルでしかなく、根本的な改善はBarcelonaを待つしかない。それでも、従来だとCore 2 Duoファミリーに手がかからないほど離れていたのが、指先が届く程度まで接近するほどに性能を上げてきたわけで、その伸びしろの大きさにはちょっと驚くしかない。

    筆者が知る限り、90nm SOIを使うWindsorはこの6000+が最後。65nmのBrisbaneにしても、2.9GHz動作の5600+までは予定されているが、これを超えるという話は今のところない。一つには、最初に書いたとおりF3 SteppingのWindsorとG1 SteppingのBrisbaneが同じトランジスタを使っていると想像されるからで、トランジスタに更なる改良を加えない限り、消費電力を増やさずに一層の高速化を図るのは難しいと思われるからだ。G2あるいはG3 Steppingの新トランジスタを使ったBrisbaneが登場するか、それともそのタイミングでBarcelonaあるいはkumaにコアアーキテクチャごと変わるのか、は今のところはっきりはしていないが、なんとなくBarcelona / kuma待ちではないか? というのが筆者の想像である。ただBarcelonaは当初Opteron/Athlon 64 FXのみに投入という話もあるので、中継ぎに新SteppingのBrisbaneが出て、ここで多少動作速度を引き上げても不思議ではないのだが。

    さて話を戻すと、このAthlon 64 X2 6000+が買いか否かである。すでにSocket AM2のプラットフォームを持っており、性能アップを図りたいが半年も待てない、という向きには手頃なアップグレードパスだとは思う。場合によってはケース内の冷却強化は必要だろうし、電源もちょいと強化しないとまずいかもしれないが、価格的にはそう無茶な金額ではない。その一方、「これから新規にマシンを作る」といったケースでは、あまりお勧めしにくい。AMDに拘るなら、とりあえずはもう少し消費電力が低く(TDP 65W)、価格も手頃になった($222)Athlon 64 5000+あたりで組んでおき、Barcelonaコアの投入を待ってアップグレードというのが賢明だと思うし、メーカーに拘りが無ければ現状はまだIntelのCore 2 Duoに分があると思う。流石にメインストリーム向けにTDP 125Wの製品はマズイだろうという気はしなくも無いのだが、それでも投入せざるを得なかったということだろうか? 色々と考えさせられるテストであった。

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