【特集】

~インストールから設定・活用まで~ すべてが分かるWindows Vista大百科

83 Windows Vistaが使えるノートPCの要件

米田聡  [2007/01/31]

Windows VistaプリインストールのノートPCを新たに導入するのなら何も悩む必要はないが、手持ちのノートPCにWindows Vistaをインストールしようと考えている読者もいるだろう。

Windows Vistaは、Windows XPよりリソースの消費が激しいOSだ。また、ノートPCでもデスクトップと同様にデバイスドライバの問題がある。ノートPCにWindows Vistaをインストールする際の注意点をまとめておこう。

CPUパワーは?

原稿を執筆するに当たり、Pentium M 740(1.86GHz)を搭載するノートPCにWindows Vistaをインストールしてみたが、そこそこ軽快に動く。さほどストレスは感じないレベルだ。Pentium M 740がリリースされたのは、ほぼ2年前(2005年1月)なので、CPUに関しては要求水準は決して高くはないといえそうだ。

メモリは?

第4章 「Windows Vistaを快適に使うために」で述べた通り、Windows Vistaを快適に使うのなら1GBのメモリはほしい。だが、ノートPCにはそう簡単にはメモリが増設できないモデルもある。また、ノートPC用のメモリはデスクトップに比べると割高なので、すぐには予算が確保できないという人も多いだろう。

そこで活用したいのがWindows Ready Boostだ。これは、前述の第4章で利用例を含め解説したように、USBフラッシュメモリをメモリ代わりに使うWindows Vistaに組み込まれた新しいフィーチャーだ。

Windows Ready Boostを利用するとメモリ容量512MB程度のPCでも、さほど不自由さを感じさせないレベルでWindows Vistaを動作させることができる。さらに、ノートPCでは「バッテリ運用時間の延長」という、見逃せない効果もあるのだ。

メモリが少ない環境でのWindows Vistaは激しいスワップが発生する。HDDアクセスは消費電力が大きいのでバッテリ運用時間も短くなる。Windows Ready Boostを利用するとスワップの頻度を落とせるため、その分だけバッテリ運用時間の延長が期待できるわけだ。メモリが少なめのノートPCなら、Windows Ready Boost用のUSBフラッシュメモリを、常時装着した状態にするのも手だ。

その際の難点は、USBポートからUSBフラッシュメモリが突き出すために邪魔になる点だろう。USBフラッシュメモリを着けたまま持ち歩くとUSBポートに無理な力がかかり本体まで壊れかねない。できるだけ小型のUSBフラッシュメモリを手に入れ、またUSBコネクタ部分が90度に折り曲げられる(本体に沿わせるようにメモリを取り付けられる)ような製品を選ぶといいだろう。

グラフィックスの性能は?

これはノートでAeroを利用するかどうかで決まる。Aeroを利用したいのならDirect X 9に完全に対応しているグラフィックスチップが必要とされる。Mobility Radeonシリーズ、GeForce GOシリーズや、Intel 945G以降のチップセット内蔵グラフィックス等を搭載している必要があるだろう。

一方、Aeroを必須要件にしないのなら、極論すればグラフィックは何でもいいということになる。WDDMドライバがないグラフィックスチップを搭載するノートではWindowsクラシックしか使えない等ルックスはさびしくなるが、Windows Vistaの優れたセキュリティ機能等が利用できるので、それなりにメリットはあるはずだ。

HDDの空き容量に注意

「第2章 Windows Vistaのインストール」で述べた通り、Windows Vistaインストール時のHDD空き容量の目安は15GBだ。ノートPCの中には、デスクトップほどHDDに余裕がない機種もある。また、メーカーによってはユーザーの利便性を考慮して、あらかじめパーティションを切ってWindows VistaをインストールしてあるノートPCもあるようだ。

不要なファイルを削除して可能な限りインストール先パーティションの空き容量を作成しておこう。それでも不足気味なら、アップグレード時のセットアップオプションを使ってテンポラリファイルを別のパーティションに作成する方法を使う等工夫してインストールしてほしい。

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