【特集】

~インストールから設定・活用まで~ すべてが分かるWindows Vista大百科

32 パフォーマンスの情報とツール(2)

    米田聡  [2007/01/30]

    まず先に、Windows Vistaを快適にする設定を取り上げていく。

    スタートアッププログラムを減らす

    不必要なスタートアッププログラムはメモリを圧迫し、また時にCPUも圧迫するので、非力なPCでは可能な限り減らした方がいい。Windows Defender(→セキュリティも参照)には、スタートアップを一覧して必要に応じて無効化する機能があり、パフォーマンスの情報とツールの左ペインのリンクから直接、その機能が呼び出せるようになっている。「スタートアッププログラムの管理」をクリックしてみよう。

    スタートアッププログラムの管理でWindows Defenderを起動

    セキュリティのパートでも触れているが、Windows Defenderでは<スタート>メニューからの自動起動に加えて、レジストリから自動で起動するソフトもオン・オフできる。一覧から不必要なソフトを選択して<無効にする>ボタンをクリックすれば、次回起動から、そのプログラムの常駐を排除でき、その分だけPCが快適に使えるようになるわけだ。

    視覚効果の調節

    Windows Vistaは豪華なユーザーインタフェースが魅力だが、そのユーザーインタフェースが非力なPCにはかなりの重荷になっている。そこで、ユーザーインタフェースを変更することで、(画面はさびしくなるが)パフォーマンスを向上させようというわけだ。

    パフォーマンスの情報とツールの左ペインにある「視覚効果の調整」をクリックするとパフォーマンスオプションのダイアログが現れる。

    パフォーマンスオプション…Windows XPにあった設定のVista版

    画面例で分かるように、Windows XPのパフォーマンスオプション(コントロールパネル→システムにある)のWindows Vista版といったダイアログだ。ウインドウ内アニメーション、ドラッグ時にウインドウ内を描画……などの視覚効果を、それぞれオン・オフできる。<ウィンドウとボタンに視覚スタイルを使用する>をオフにすると、テーマで<Windowsスタンダード>を選択したのとほぼ同等の表示になる。

    わずかに重さが気なるという程度のユーザーなら、たとえばメニューが消える時のアニメーションをオフにする、スムーススクロールをオフにするといった個別のカスタマイズで使い勝手を向上させられるだろう。

    ただ、より高い効果が見込めるのは、ウインドウスタイルを「Windows クラシック」にしてしまう方法だ。ウインドウスタイルの変更はコントロールパネル→「デスクトップのカスタマイズ」→「個人設定」→「ウィンドウの色とデザイン」で行う。

    Aeroが有効になっている時の「ウィンドウの色とデザイン」(注 : Aeroが有効ではない場合、デザインの設定が開く)

    このダイアログで、<詳細な色オプションを設定するにはクラシックスタイルの[デザイン]プロパティを開きます>というリンクをクリックすると、デザインの設定ダイアログが開く。

    デザインの設定でAero、Vistaベーシック、スタンダード、クラシックが切り替えられる

    第2章で述べたように、Aero、Vistaベーシック、スタンダードはそれぞれWDDMの機能を用い、WindowsクラシックはWDDMの機能を用いないデスクトップのスタイルだ。Aeroはグラスデザインなどグラフィックスの負荷が高く、またメモリ消費量も大きい。一方、Vistaベーシックとスタンダードは配色が異なるだけで、グラフィックスなどリソースに対する負荷は大きくは異ならないようだ。

    そしてVistaベーシックは、他の3種類の配色に比べると大幅に付加が軽減する。実際にタスクマネージャ([Ctrl]+[Alt]+[Del]キーで起動できる)で効果を確認してみよう。以下は、起動しているソフトなどまったく同じ状態でテーマを切り替えた例だ。まずはAeroを使用した場合のメモリなどのリソース状態を見てみよう。

    Aeroのリソース使用量

    空きメモリは動的に変化するので一定の値を出すのは難しい。テスト機は1GBのメモリを積んでいるが、Aeroが有効な時には空きメモリは1MB~40MBの間で変化する。

    では、Vistaベーシックはどうだろうか。

    Vistaベーシックのリソース使用量

    Vistaベーシックに切り替えると1MB~90MB前後の間の変化に変わる。最低レベルには変化がないが、上はAeroより余裕が出るようだ。続いてWindowsスタンダードのリソース使用量を見てみよう。

    Windowスタンダードのリソース使用量

    筆者の環境ではVistaベーシックとWindowsスタンダードの差はほとんど見られない。Windowsスタンダードは、ルックスのみ旧タイプに切り替えるだけで、使用するリソースはVistaベーシックとほとんど変わらないと見てよさそうだ。

    Windowsクラシックのリソース使用量

    Windowsクラシックに切り替えても大きく空きリソースが増加するわけではないようだが、空きメモリ等はコンスタントに10MB以上をキープでき、他のテーマよりも、若干リソースへの負荷は軽いといえそうだ。また、グラフィックスに対する負荷は大幅に軽減するので、使用した際のレスポンスはもっとも良好になる。

    以上、4種類のテーマを使用したが、Vistaが重く感じられる場合、Vistaベーシックに切り替え、それでも重い場合はWindowsクラシックに切り替えるのが妥当といえそうだ。WindowsスタンダードはルックスがWindowsクラシックとほとんど変わらない割には使用リソース削減の効果は薄く、コストパフォーマンスはあまり高くはないといえるだろう。

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