【特集】

~インストールから設定・活用まで~ すべてが分かるWindows Vista大百科

10 32bit? 64bit?

米田聡  [2007/01/30]

Windows Vistaは、Windows XPと同様、32ビット版と64ビット版の2種類が用意されている。リテールパッケージ版は32ビットのみ提供され、64ビットを希望するユーザーには別途、実費でメディア送付をマイクロソフトに希望する形を取る。

一方、 DSP版に関しては32ビットと64ビットそれぞれのパッケージが用意される予定だ。なお、64ビット版の提供方法に関しては、エディションによる違いはない。

いずれにしても、現段階では32ビットを導入するか、あるいは64ビットを導入するかもWindows Vistaでは悩みの種になりそうだ。リテール版を購入したユーザーなら、低価格で64ビット版を入手できるので、購入後にどちらにするか考えるという道が用意されているが、DSP版なら購入前に、どちらかに決めておく必要がある。

現行のメインストリーム用CPUは、AMDとインテルの双方とも64ビット拡張をサポートするようになった。したがって、ほとんどのPCユーザーは64ビット版が利用できる状態といえるだろう。

64ビット版の導入のメリットは、利用できるメモリが大幅に拡大する点だ。32ビット版のWindows Vistaが扱える最大メモリは(エディションに関係なく)4GBまで。32ビットアドレッシングの関係で、4GBが壁になるのはやむを得ない。

一方、64ビット版はWindows VIsta Basicでは最大8GBまで、Home Premiumでは16GBまで、他のエディションでは最大128GB(以上)に対応する。

4GBといえば、現段階でも装備できるメモリ量といえるだろう。メモリ価格がさらに下がれば、無理せずに4GBを超えるメモリを搭載させることができるようになるはずだ。4GBを超えるメモリが使いたければ、64ビット版が必須になる。したがって、将来を見越して64ビット版を導入するのも良い選択といえる。

ただし、64ビット版には若干の難点もあることを考慮しておかなければならない。それはドライバである。

プリンタドライバなど一部を除き、64ビット版のWindows Vistaは64ビット専用のドライバを必要とする。先の述べたように、Windows XP 64bit Editionのドライバは利用できるものの、デジタル署名がないドライバは利用できない。そのため現状ではドライバが使用できないハードがかなり多い。

たとえば、広く利用されているものとしてはPromise SATA RAID S150シリーズのRAIDドライバは現時点では利用できなかった。Windows XP 64bit Edition用のドライバはあるが、デジタル署名がないためインストールできないのである。

このように、環境がと整うまでは一部のデバイスが利用できないなど不自由を我慢しなければならない可能性は高い。したがって、Windows Vistaを導入する前に、読者が利用しているデバイスで64ビット版のドライバが提供されているか、またWindows Vistaのサポート状況などを丹念にチェックしておくことをお勧めする。とくに、ビデオキャプチャカードは64ビット版のサポートが充実していない分野なので念入りに調べてほしい。

ドライバは異なる一方で、アプリケーションレベルでは64ビット版でも32ビット版のアプリケーションの大部分が動作する。動作しないアプリケーションは、ほとんどないといっていい。例外として32ビットドライバに依存した特殊なアプリケーション……たとえばネットワークのパケットキャプチャなど……が動作しない可能性はあるが、ドライバに依存していない、ごく一般的なアプリケーションなら不自由なく64ビット版の上で利用できるはずだ。

    新着記事

    特設サイトの情報

    人気記事

    一覧

    新着記事

    特別企画

    一覧