【特集】
2006年は色々引っくり返った年でもある。Core 2の投入によりCPUマーケットの勢力関係が大きく変動したし、AMDによるATI買収で様々なビジネスの関係が白紙に戻ったり新たに生まれたりした。もっとも、その影でAMDのSocket AM2導入はおそろしくスムーズに遷移したし、メモリも順調にDDR2に移り始めた事などは、概ね予定通りというべきか。
では今年は? というと、あんまり大きなイベントはなさそうに思える。勿論IntelとAMDのCPUマーケットの争いは相変わらず激しいだろうし、NVIDIAとAMDのグラフィックに関してもこれは言えるだろう。ただこれらは毎年繰り返されてきた事であって、今年が特に激しくなるという訳ではない。
敢えて挙げるとすれば、GPU Offloadingがもうすこし現実的になりそうな事だろうか? AGEIAのPhysXで始まった物理演算という分野は、AMD / NVIDIAによるGPUを使った演算オフローディングに発展し、Direct3D 10でこのためのAPIが定義されるに至って、本格的に利用が始まりそうな気配だ。
さらにAMDのTorrenzaがこれを後押しし、IntelがGeneseoを対抗上発表するに至り、本格的にヘテロジニアスシステムへ動き始めているのは非常に興味深い。2007年の間にこれが実用的になるとは流石に思えないものの、こちらに向けて何かしら出てきそうなのがちょっと楽しみだ。
個人的な興味は、DDR3がどうなるかである。今のところ一番現実的なのは、DDR3-1333以降はモジュール互換性を保ちつつ(つまりDDR3-800/1066と互換性はある)、2 dropを捨てるというアイディアではないかと思う。技術的にはこれが一番確実だろう。次善の案は、もしくは、DDR3-1333の登場をまるまる1年遅らせるというアイディアである。その1年の間に、DDR3-1333で2 dropを実現するための技術的な方法論を確立するという訳だ。
Intelは激しく抵抗しそうではあるが、実のところDDR3-1333やDDR3-1600を遅らせても、(Intelを含めて)誰も困らない。Intel X38がちょっと宙に浮いてしまいそうだが、あと半年かそこらで、DDR3-1333の2 dropが量産レベルで利用できる様になるとはちょっと考えにくい訳で、これも無茶なアイディアでは無いとは思う。
ビジネス的には、今年はViivやAMD Live!といったDigital Homeの試みが立ち上がるかどうかも興味深いところだ。2006年は控えめに言っても関心は低調であり、思ったほどには需要が喚起できていない。このあたりがどうなるか、もちょっと楽しみである。
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