2007年は、2006年と逆パターンな事が多かった。IntelがCore 2で確実にマーケットシェアを奪い返し、その一方でAMDがQuad Coreのラウンチに失敗して敵に塩を送るとか、AMD/ATIがハイエンド競争の代わりに価格性能比を競うビジネスに転じ、ミドルレンジのシェアを一気に確保するとかがその一例。案外おだやかな1年になるかと思ったが、なかなかそうは問屋が卸さなかった。

期待されていた割に効果がなかったのは、やはりWindows Vistaであろうか? 勿論Vistaを使うと覚悟を決めた人は、それなりにハードウェアを強化するなどして対策を行い、これに伴ってUSB Memoryの売れ行きが多少良くなったとか、2GB DIMMが普通に入手できるようになるといった事も起きたが、むしろ予想以上にVistaへの移行が進まず、ところがVista需要を当て込んでDRAMの量産を行った結果、DDR2 SDRAMの価格が暴落したのは、ユーザーには喜ばしい話だが、メーカーにとっては悲しい出来事と言えるだろう。

では2008年は? というと、基本的には2007年の揺り戻しになるかと思っている。例えばVista。ゲームはどんどんDirectX 10ベースに移行が進んでおり、Windows XPではどうにもプレイできないから、やむを得ずVistaに移行、なんてケースは少なくなさそうに思う。CPUにしても、今年はAMDが逆襲に転じる年でもある。Nehalemがスムーズに出れば問題ないが、ここでもたつくとAMDが逆転できる余地はまだ多そうに見える。

メモリは徐々に値段が上がってゆくだろう。既にDRAMベンダーは生産を絞りつつあり、この影響は夏前あたりから顕著にでてくるのではないかと想像される。グラフィックの分野では、G100がどの程度R700に対してアドバンテージを築けるかが焦点となりそうだ。

2007年は意外に進展がなかったのはGPGPUの分野。個人的にはAGEIAのPhysXがどうなるか(最終的に捨てられる技術になるか、それともAMDが買収するか)あたりも絡む話だけに、今年の動向が気になるところだ。Intelのスケジュールが正しければLarrabeeも今年登場するわけで、これがどの程度GPGPUのマーケット(や、GPUそのもののマーケット)に影響を与えるかも見ものだろう。