【特集】
Tigerのリリースから2年以上のタイムラグがあるうえ、当初予定されていた2007年春から半年遅れになった事情も手伝ってか、高い注目度をもって迎えられた今度の「Leopard」。Cheetah、Puma、Jaguar、Panther、そしてTigerと続いてきた"ネコ科"の伝統はそのままに、300というライター泣かせの膨大な数におよぶ新機能を引っ提げ遂に正式デビューと相成った。
実際に使ってみると、やはり300という数字はタダごとではない。3DチックなDock領域にアイコンが映り込んだり、メニューバーが半透明になったりしたことは、300ある新機能の中でも些細な部類で、すぐ他の新機能に目が移ること必定だ。
なかでも注目すべきは「Time Machine」。そのSFチックな表示効果もさることながら、ハードリンク(厳密にはカーネルレベルシンボリックリンク?)の仕組みを利用し、ファイルシステムごとコピーしてしまう機構は"目から鱗"と言っていい。動画など容量の大きいファイルを作成すると、さすがに時間はかかるが、Webやメールといったおとなしい使い方をしているかぎりは、1時間ごとのバックアップも数十秒ほどで完了してしまう。これでHDDクラッシュの呪いから解放されるのであれば安いもの、Leopardユーザならば外付けHDDの用意は必須だ。
「Spaces」は、見た目の華やかさに惑わされることなかれ。ヒュンヒュンと飛ぶようにデスクトップが遷移する様子は確かに面白いが、その下のレイヤーには常に同じ「デスクトップ」(~/Desktop)があるところがミソなのだ。これが、操作スペースごとに異なるディレクトリが割り当てられる仕組みだったとしたら、あっという間にどのデスクトップも散らかり放題となったに違いない。
新しい「Finder」もイイ感じ。Cover Flowのサポートは既定路線かもしれないが、Spotlightの結果がそのまま反映されることは、正直想定外だった。Finderウインドウ内でPDFの閲覧も動画の再生もOKという、なんでもアリな仕様。しかも動作は速い。新たに導入されたAPI「Core Animation」が、フル活用されている印象だ。
さり気なく「Apple Mail」も進化している。豊富なテンプレートが用意されたHTMLメール作成機能はともかくとして、メッセージ中にある住所や日付、電話番号を識別し、アドレスブックやiCalに生かせることがおもしろい。PIMアプリに見向きもしない手帳派Macユーザも、ふと気付けばアドレスブック / iCalに大量のデータを溜め込んでいるかもしれない。
とにかく、Leopardには見るべき新機能が盛りだくさん。NetInfoの廃止などDarwinレイヤーに見られる変更点や、画面共有などネットワーク関連の新機能については、また日を改めて紹介させていただく予定だ。
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