【特集】

全解説 Mac OS X Leopard - 進化したAppleの新OSを探る

8 新Spotlight - Googleライク? な機能を新たに追加

    海上忍  [2007/10/26]

    前バージョンTiger最大の目玉機能「Spotlight」も刷新された。システムレベルで検知したファイルの作成/変更情報はリアルタイムにインデックス化、ほぼ一瞬のうちに検出されるファイル群はインクリメンタルサーチで絞り込みOK、という基本機能はそのままに、Finderとの親和性向上といくつかの新機能追加が行われている。

    新しいSpotlightの全体的な印象だが、Googleを意識したかのような新機能がいくつか見られる。「5*12」と入力すると検索結果に「5*12=60」が表示される計算機能(ただしFinderの検索バーでは機能しない)のほか、Leopardで大幅に機能強化されたDictionary.appと連動する辞書検索機能は、Googleにも類似する機能が存在する。

    40種類以上の関数にも対応した計算機能が追加された

    辞書(Dictionary.app)に収録された語彙も検索範囲に含まれる

    新しくサポートされた「フレーズ検索」も、Googleでは広く知られている検索テクニックの1つだ。Tigerのときは、間に「スペース」を含む語句は思うような検索結果が得られなかった -- 「iPod touch」は「iPod」と「touch」の2語で検索される -- が、今度のSpotlightでは語句の両端を引用符( " )で囲むことにより、1語として扱える。

    フレーズ検索のサポートにより、途中にスペースを含む語句も検索しやすくなった

    「AND」や「OR」、「NOT」を利用した検索(ブール検索)も、Googleでサポートされているものだ。従来はFinderの検索画面から[+]ボタンで条件を追加する方法で複合検索を行っていたが、今度のSpotlightは後述するブール検索をサポートしたことにより、メニューバーから起動する検索フィールドでも複合検索が可能になった。

    Spotlightの新しい検索機能

    ブール検索とは、論理演算子を使用した検索方法のこと。新Spotlightがサポートする演算子は表2に挙げた4種で、活用すれば(メニューバーから起動する)検索フィールドでも高度な検索が可能になる。

    表2: Spotlightで使用できる論理値クエリー

    演算子説明
    AND左右両方の条件を満たすものを検索(省略可)
    OR左右どちらかの条件を満たすものを検索
    NOT左から右の条件を除いたものを検索
    AND NOT左の条件を満たし、右の条件を除いたもの(「-」で代用可)

    このような「AND NOT」検索も可能になった

    論より証拠、実際に新Spotlightで検索したときのヒット数で説明してみよう(表3)。前提条件は「NEXTSTEP」で検索したときが316、「OPENSTEP」で検索したときが185、両方を含むもの(NEXTSTEP AND OPENSTP)が67とする。このときNEXTSTEPまたはOPENSTEPを内容に含むファイルは、316と185を和した数値から重複分(NEXTSTEP AND OPENSTEP)を除したものとなるはずで、それを求める「NEXTSTEP OR OPENSTEP」を実行したところ期待どおりの434を得られた。NEXTSTEPを含むがOPENSTEPを含む場合は除外する(NEXTSTEP -OPENSTEP)も、316から67を減ずるところの249がヒット。このような検索方法は、以前のSpotlightでは不可能だったはずだ。

    表3: ブール検索の実行例

    入力した語句ヒットしたファイルの数
    NEXTSTEP316
    OPENSTEP185
    NEXTSTEP OPENSTEP67
    NEXTSTEP AND OPENSTEP67
    NEXTSTEP OR OPENSTEP434
    NEXTSTEP AND NOT OPENSTEP249
    NEXTSTEP -OPENSTEP249

    日付やファイル種を表示した検索もOK

    新Spotlightは、検索結果を絞り込むためのキーワードが追加された(表4)。Tigerのときからサポートされていたファイル種別を特定するためのキーワード「kind:」(「種類:」でも可)をあわせると、かなり柔軟な検索が可能になる。

    表4: スポットライト検索で指定できるキーワード

    キーワード説明
    author:作成者を指定する
    by:著作権者を指定する
    created:ファイル作成日を指定する
    date:メール送信日などの日付を指定する
    kind:項目の種類(app、image、movieなど)を指定する
    meeting date:日時を指定する(iCalに登録したイベントを検索)
    modified:ファイルが修正された日付を指定する

    この機能が役立つシチュエーションとしては、大量に蓄えられたデジタルカメラ写真の中から必要なものを絞り込む状況が考えられる。Spotlightのインデックスには、デジカメ写真に記録された焦点距離や絞りの値、カメラの機種や撮影日時などのEXIFデータも記録されているので、そこに着目すれば効率的な検索が可能だ。

    たとえば、2007年9月22日に撮影された写真(該当日にMacへ取り込まれた写真)を検索するには、「kind:image created:07/09/22」と入力すればいい。2007年9月22日から9月24日を範囲指定する場合には、「kind:image created:07/09/22-07/09/24」という要領だ。もちろんFinderの表示モードに関係なく検索を実行できるので、「旅行中に撮影した写真すべてをクイックルックでスライドショー」といった芸当も難なくこなせる。写真にかぎらず、PDF(kind:pdf)やプレゼンテーション(kind:presentation)といったビジネス用途の書類の検索にも役立つテクニックだ。

    日付を指定した写真の検索もこのとおり

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