エンコードベンチマークその1(DivX 6.5.1 Pro)

DivXNetworks, Inc.
http://www.divx.com/divx/

次はDivX 6.5.1 Proを使ってのエンコードである。エンコードのルールはこちらで説明したものと同じだ。結果(グラフ24)を見ると、DivXではあまり積極的にマルチスレッドを使っていないようで、Single Core→Dual Coreではそれなりに性能が伸びても、Dual Core→Quad Coreではそれほど期待が出来ない。ただそれでも処理の重い1080HDモードではX6800比で4割近く性能が向上しているから、まるで意味が無いという訳でもない。処理負荷の重いシーンでは、やはりQuad Coreの威力発揮と言えるだろう。

エンコードベンチマークその2(TMPGEnc 4.0 XP 4.2.3.193 英語版)

PEGASYS, Inc.
http://www.pegasys-inc.com/ja/product/te4xp.html

こちらもグラフ25に示すとおり、それなりに性能が伸びている印象はあるが、やはりうまく使ってくれない感は強い。MP@H-14だとかなり処理負荷は高い筈なだけに、ちょっと腑に落ちない部分で、内部のつくりが疑問ではある。

エンコードベンチマークその3(H.264 Encoder V2.01.00.00)

MAIN CONCEPT AG
http://www.mainconcept.com/

DivXやTMPGEncに比べると気持ちよく数字が伸びるのがこちら。グラフ26がMPEG-2、グラフ27がH.264での成績であるが、どちらでもQX6800はX6800に比べ30%~50%程度の性能向上を示しており、QX6700比でも1割程度の成績アップがなされており、QX6800の本領発揮といった数字になっている。

それにしても、相変わらずMainConceptのH.264 Encode V2以外はマルチスレッドを上手く使えていないのが気になるところだ。以前Xeon 5000シリーズのベンチマークを行った時に、DivXやTMPEGencが4スレッド以上の環境で上手く負荷分散を行えていない事をレポートしたが、あれから9カ月近く経過し、各ソフトともにバージョンアップを何回か行っていながら、未だに状況が変わっていないのはちょっと残念である。