気に入ったテーマがあったとしても、細かい部分でデザインを変更したい場合も多いだろう。たとえば全体のフォントや効果、背景はこのままでいいけれども、配色をもうちょっと落ち着いた色にしたいとかいった場合だ。

そういう場合でも、テーマの微調整は簡単にできるようになっている。[デザイン]タブの[テーマ]には[配色][フォント][効果]という3種類の設定項目があり、ここからデザインを調整できるようになっているのだ。

[配色]はプレゼン資料全体で使われている色を一括して変更する機能。フォントの色や背景の色、グラフ、SmartArtなど、各所で使われている配色を一括して変更できるので、「もっと目を引くようにポップに」「もっと落ち着いたトーンで」といった要望に簡単に応えられる。

配色の変更はドロップダウンから、あらかじめ用意された組み合わせの中で選択する

[配色]は[アーバン][キュート][ジャパネスク]などといった特定のイメージに沿ったカラーがあらかじめ用意されているので、その中から選択すると、全体として統一感のある配色の変更が可能。ライブプレビューにも対応するので、実際の変更結果を確認しながら設定できる。自由に配色を変更することもでき、[新しい配色パターンの作成]から設定が可能だ。

配色パターンの作成画面

[フォント]はプレゼン内で使うフォントを変更する。こちらも[エコロジー][シック][松風]といったイメージでフォントのセットが用意されているので、適当なものを選ぶといいだろう。ライブプレビューにも対応する。この[フォント]は、英語・日本語の見出しと本文のフォントをセットで設定するもので、こちらも自分で組み合わせを設定できる。

[フォント]の設定画面

フォントの組み合わせを設定する画面

[効果]は、SmartArtなどの図形のデザインを変更する設定項目だ。選んだテーマのイメージに添う形で、図形の質感を変更してくれる。こちらは特に自分で効果を作成することはできない。

SmartArtなどの質感を変更する[効果]。図形によってはあまり違いがない場合もある

スライドの背景を変更することも可能で、[デザイン]タブの[背景]から[背景のスタイル]を選ぶと、12種類の背景のバリエーションが表示されるので、その中からライブプレビューで確認しつつ背景を選択できる。背景に画像を使っているとあまり効果は分からないが、単色で塗りつぶしたような背景の場合は効果的だ。

[背景のスタイル]

より詳細な設定をしたい場合は、[背景の書式設定]から設定する

細かい部分だが、これまでのメニューバーの[ファイル]→[ページ設定]が[デザイン]タブ→[ページ設定]に移動。ダイアログボックスの設定項目は全く変わらないが、[スライドのサイズ指定]で選択できる項目に[画面に合わせる(16:9)][画面に合わせる(16:10)]が追加された。HDTVでプレゼンをするような場合など、画面サイズが横長でも画面サイズに合わせてぴったりと表示できるようになっている。

これまでの[画面に合わせる]が[画面に合わせる(4:3)]になり、横長の画面表示に対応した