見栄えのいい、分かりやすい文書を作成するために概念図や組織図、構成図などの作図をする場面は多いが、そうした作図機能も大幅に強化されている。

[挿入]→[図]にある[SmartArt]をクリックすると[SmartArtグラフィックの選択]ダイアログボックスが起動するので、その中から使いたいグラフィックを選ぶ。リストタイプや手順、ピラミッド型などの豊富なサンプルが用意されており、その時々で適切なものを選べばいい。

[挿入]タブから[SmartArt]を選択して[SmartArtグラフィックの選択]ダイアログボックスを起動する

デフォルトでは素の状態のSmartArtが挿入されるので、そのままで利用するのはちょっと難しい。適宜設定する必要がある。

SmartArtの入力直後の画面。ちょっと最初は地味

SmartArtにテキストを入力する

SmartArt左横にはテキストの入力画面が表示される。表示されていない場合は、SmartArtの左脇のコントロールかリボンの[SmartArtツール]→[デザイン]→[グラフィックの作成]にある[テキストウィンドウ]をクリックすれば表示される。

テキスト入力ウィンドウ表示用のコントロール。ここをクリックすればウィンドウが表示される

複雑な図でも、テキスト自体は構造に従って入力するだけなので簡単だ。入力したテキストはテキストの長さに応じて自動でフォントサイズが決まり、SmartArtのサイズを変えればそれに従ってフォントサイズも変化し、デザインが崩れないようになっているのも便利だ。ただし、自分でフォントサイズを変更すると、自動変更は効かなくなるので注意が必要だ。

SmartArtのサイズを変えると、自動でフォントサイズも変わり、改行されてデザインが崩れるようなことはない

SmartArtで入力するテキストは構造化されているので、デザインを変更してもそのまま適切な位置にテキストが自動配置される点が便利な部分。各デザインにはアウトラインのレベルが設定されており、同じアウトラインの構造を持つデザインであればデザイン変更でテキストを入力し直すなどの必要がなくなる。

SmartArtのデザインを変更しても、アウトラインは維持されるので、適切な配置でテキストが流し込まれる

デザインを優先したためか、図形の数に制限があるデザインがあるのはちょっと残念。たとえば下図の右側のデザインは、一番上のレベルが3つまでしか増やせないので、それ以上のテキストを入力しても表示できない。2番目のレベルに関してはさらに増やすことができる。逆に左側のデザインは一番上のレベルをさらに追加できるので、使いたいデータの数によって利用できるデザインは限られそうだ。

デザインによっては入力したデータがすべて表示できるとは限らない。表示できない分は削除されるわけではなく非表示になるだけなので、デザインを変えれば表示される

図形を追加する(=テキスト項目を追加する)ためにはリボンの[SmartArtツール]→[デザイン]→[グラフィックの作成]から[図形の追加]をクリックする。デザインによって追加できるアウトラインの位置は異なり、追加できない場合もある。