Quick Look

Leopardから導入された、書類を手早くブラウザできる機能が、Quick Lookだ。FinderやTime Machineで使われており、アプリケーションを立ち上げることなく、その場で書類の内容を確認出来る。

標準では、テキスト、HTML、RTF、JPEG、TIFF、PNG、PDF、QuickTimeムービーといった、標準的なファイルフォーマットに対して、Quick Lookを行うことが可能である。だが、実際にMacで作業している場合、存在するファイルはこれだけではないだろう。色々なアプリケーションを使えば、それらが作成する独自フォーマットを持った書類が大量に存在することになる。

これらの書類の対してもQuick Lookを行えるようにするのが、Quick Lookフレームワークだ。このフレームワークで定義するプラグインを作成すれば、独自フォーマットの書類にも対応出来るようになる。例えば、Leopard標準の状態でOfficeの書類をQuick Lookすることが出来るが、これはOffice用のQuick Lookプラグインがあらかじめ提供されているからである

この仕組みは、Spotlightと似ている。Spotlightは、素早い検索のために、書類の内容を調べてインデックス化しておく必要がある。標準フォーマットの書類ならばシステムが調べることができるが、独自フォーマットのものに対しては別の手段が必要だ。そこで、Spotlightプラグインのためのフレームワークを整備し、アプリケーションデベロッパに開発してもらっていたのだ。

Quick Lookプラグインの仕組み

Quick Lookプラグインの仕組みを簡単に説明しよう。アプリケーションは、Quick Lookによる書類の表示として、2つのスタイルを提供する必要がある。サムネイルとプレビューだ。サムネイルは、小さめの画像となる。プレビューは、それよりも詳しく書類の内容を表すものとなる。サムネイルはSpotlightの検索結果表示などに使われ、プレビューはQuick Lookパネルを表示したときに使われるだろう。プレビューには、画像だけでなく、テキスト、HTML、PDF、オーディオデータなどを指定する事も可能だ。

Quick Lookプラグインを登録すると、システム側から書類のURLとともにコールバックが呼び出されるので、その中でサムネイルまたはプレビューを作成すればいい。これらは動的に作成することもできるし、書類の作成時にあらかじめ作っておいてもいいだろう。

Quick Lookでは、如何に素早く書類の内容を確認出来るかが大切になる。プレビューの作成に、アプリケーションを起動するのと変わらない時間がかかるのでは意味がない。如何にユーザの利便性を上げることができるか、開発者のテクニックの見せ所だ。