【特集】

登場、AMD 690 - 統合チップセットの新定番となるか

1 ASUSTeK M2A-VMの概要

    大原雄介  [2007/03/16]

    2月28日、ATIと統合した新生AMDとしては初めてのチップセットであるAMD 690が発表されたが、今回ASUSTeKのAMD 690搭載マザーボードであるM2A-VMを試用する機会に恵まれたので、早速レポートしてみたい。

    AMD 690Gを搭載したM2A-VM

    既にニュースにもある通り、ASUSTeKはAMD 690を搭載した製品を2種類リリースした。AMD 690GをベースにHDMIやIEEE1394a、TV出力などを搭載した「M2A-VM HDMI」と、ここからHDMI/IEEE1394aなどを省いた廉価モデルの「M2A-VM」である。今回試用したのはこの廉価版の方である。

    ボードは標準的なMicroATX(Photo01)で、それほど無理の無い配置。バックパネルにはアナログRGBとDVI-D端子が並ぶ(Photo02)。やや大きめの(といっても、NVIDIAの製品のものを見慣れた目には、こんなに小さなパッシブのもので大丈夫か? という気にさせる)ヒートシンクの下にはAMD 690Gが(Photo03)、背の低いヒートシンクの下にはSB600がそれぞれ配されている。ノースブリッジに接続されるHDA CodecにはALC883が、EthernetにはRTL8111Bが搭載されている。ちなみにClock SynthesizerにはIDTの951462AGLF(Photo07)が搭載されていた。ちなみにCrystalCPUIDでSystem InformationとChipset Informationを表示させた結果をPhoto08とPhoto09に示す。

    Photo01:上位のM2A-VM HDMIでは電源部のトランジスタがパラレルになるのかと思ったが、そういうわけでは無さそう。また2本のPCI Slotの脇にPromiseのSerial ATA RAIDコントローラのパターンが用意され、CDにもPromiseのドライバが含まれていたが、M2A-VM HDMIにも搭載されない模様。恐らくOEM向けのオプションなのだろう。

    Photo02:S/PDIF端子はボード上のヘッダから拡張ブラケット経由となる模様。Dual Displayのためにバックパネル部が狭いのは判るが、どうせならLPTポートを省けばよかったのに、と思わなくもない。

    Photo03:AMDのロゴ入り。開発コードのRS690がそのまま記載されている。

    Photo04:こちらはまだATIロゴのまま。もっとも正式名称が"ATI SB600"だから、これはこれでいいのかも。

    Photo05:ALC883は本来7.1+2ch(7.1ch Audio+2chの独立ステレオ)をサポートするAudio Codecだが、本製品では6ch分しか使っていない。

    Photo06:PCIe接続のGbEコントローラ。やっとRealtekもPCIeが標準になってきた。

    Photo07:なぜか当該製品はIDTのサイトには未掲載(ICSは2005年にIDTに買収されている)。ただ、前モデルのRS480用Synthesizerとそれほど型番が離れていないし、1番違いの製品が存在するあたり、製品はちゃんとあるものと思われる。

    Photo08:こちらは当たり障りない情報。ほぼスペック通り。

    Photo09:North Bridge/VideoのProduct IDがUnknownなのはまぁ当然として、Vendor IDがATIのままなのがちょっと面白い。流石にこれまでAMDに変える時間はなかったようだ。

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