【特集】

登場、AMD 690 - 統合チップセットの新定番となるか

12 まとめ

    大原雄介  [2007/03/16]

    ということで、結果をまとめてみたい。まずGraphics CoreのRadeon X1250だが、2Dに関して言えば必要十分である。Windows Vistaでも今回使った限りでは全く問題なし。勿論アプリケーションを20も30も立ち上げたら、アプリケーションそのものが使うメモリと、UMAで使うメモリのダブルパンチとなって、1GBなど瞬時に消費してしまいそうだが、そういう無茶なケースを考えなければ十分実用に足る。ただし3Dに関しては「おまけ」程度に考えておいたほうがいい。ちょっと古めの3Dゲームでも、満足に動くとは言いがたい。ましてやHalf-Life 2をやるのは論外と言っていいだろう。もっともUMA形式のグラフィックにそこまで求める人は少ないだろうし、これで足りなければPCI Express x16スロットが用意されているのだから、こちらにディスクリートのグラフィックを追加するのが正しい使い方であろう。

    一方SATAコントローラだが、色々な意味で予想外だった。RAID 0の性能が予想以上に芳しくないのが最初の予想外、そしてRAID 1が非常に優れているのが2つ目の予想外である。これだけRAID 1が安定して使えるのであれば、SATAコントローラの完成度そのものは低くないと想像されるが、その割にはRAID 0の性能が悪すぎる。確かにピーク値は1台の場合の倍近く出るのだが、落ち込む事が多すぎである。もしRAID 0の構築を考えているユーザーが居られるのであれば、外部のRAID 0カードを使うことをお勧めしたい。

    もっとも筆者だったら迷わずRAID 1で組むだろう。RAID 0で改善されるのはシーケンシャルアクセスの転送のみで、アクセスタイムは一般に悪化するし、ランダムアクセスも改善される率は少ない。個人用途でRAID 0が生かせるのは容量が倍になる程度であろうか。

    それにしても、以前に比べると完成度・安定度共に格段に増しているのには驚いた。性能的にはともかく、RS480の世代の製品でオンボードRAIDを使おうものならまともに動かない事も珍しくなかったのが、今回はそうした現象には一切出会わなかった。例外は最初に述べたAHCIの問題で、これさえなんとかなれば「お勧め」と言っても差し支えないレベルになっている。Intelプラットフォームに比べると統合チップセットの無さが大きなネックだったAMDのプラットフォームだが、やっと定番統合グラフィックチップが登場した、と言えそうだ。

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