【特集】

頂上対決! Pentium XE 955 vs Athlon 64 FX-60 - 最上位デュアルコアCPUの実力を検証

15 考察

    大原雄介  [2006/02/15]

    ということで、ちょっと登場時期から時間が経ってしまったが、AMD/IntelのハイエンドCPUの実力を示すことが出来たと思う。大雑把に言えば、ハイエンド性能比較では今のところはまだAMDに軍配が上がる。エンコードに限って言えばIntelが有利なシーンも目立つが、それも絶対的ではない。もう少し安価な製品(Athlon 64/X2とかPentium 4/D)ならば「後は好みで」という事も言えようが、Pentium Extreme EditionやAthlon 64 FXはトップエンドを狙った製品で、価格もやはりトップエンドである以上、これだけ成績に差があるとAthlon 64 FX-60をレコメンドせざるを得ない。

    またシングル/デュアルのどちらを選ぶか、という観点で言えば「ピーク性能は同等である。なので、ゲーム『しか』しないユーザーであれば、相対的に安価に入手可能なシングルコアを選んだ方がコストパフォーマンスは良好である。が、色々な作業を行う事も念頭においているのであれば、デュアルコア製品を選ぶ事をお勧めする」というのが結論になるだろう。

    SLI環境構築に関しては、今のところAMDプラットフォームを強力に推薦する。そもそもIntel向けSLIチップセットの登場は割と最近で、採用例もそう多くない。対してAMD向けは採用ベンダー数・製品数も多いし、なによりもう1年以上も販売されているわけだから、当然ベンダーも慣れており、製品にもそれが反映される。今回はASUSTeKでベンダーを揃えた以上、当然同じ技術力で両製品に取り組んでいると考えてよく、しかもASUSTeKは早い時期からnForce4 SLI搭載製品を出している訳だから、NVIDIAのチップセットやSLIといったものには十分習熟しているはずだ。にも関わらず最終製品にこれだけのクオリティの差があるのは、やはりIntel Editionの熟成が進んでいないからだろうというのが筆者の観測だ。

    いずれにしても、今の時期にこれらの製品を買うのは正直どうか? という気はする。Intelは半年待てばConroeが登場するし、AMDは半年すればSocket AM2に全面移行である。このあたりを考えると、これらの価格の高いハイエンドCPUは個人的には二の足を踏んでしまう。もっとも、PreslerやToredoでこれ以上上の製品が出る可能性は無い訳で、文字通り最後のハイエンド製品であるから、「これを上回る同ファミリーの製品はない」と考えれば、案外悪くない選択なのかもしれないが。

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